ダカールラリー、南米からサウジアラビアへ? 5年契約を締結か

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ダカールラリー、南米からサウジアラビアへ? 5年契約を締結か
執筆:
協力: David Evans
2019/04/04 11:15

ダカールラリーは、サウジアラビアと5年間の開催契約を締結し、2020年から戦いの舞台を南米から中東へと移すことになるようだ。

 ダカールラリーのオーガナイザーであるASOは、サウジアラビアとの5年間の開催契約を締結したようだ。

 しかし、この件についてmotorsport.comがコメントを求めたものの、ASOはコメントを控えた。だが今後数週間以内に発表を行われると予想されている。

 ダカール・ラリーは、元々はフランス・パリからセネガル・ダカールまでを走破する”パリダカ”として知られていた過酷なラリーレイド大会だ。

 しかし2008年のイベントは、走行区間に含まれていたモーリタニアの治安が悪化。テロの脅迫が届いていたことから、イベント中止を余儀なくされた。

 以降、ダカール・ラリーは南米を舞台として開催が続いてきた。しかしチリ・エクアドル・ボリビアとASOが合意に至ることができず、2019年のイベントはペルー国内のみ、初の単独国開催となった。

 もう1年南米でイベントを開催することも選択肢とされていたものの、経済が継続的に不確実な情勢であることから、ASOは中東または南アフリカとの交渉を余儀なくされた。

 レースディレクターを務めていたエティエンヌ・ラヴィーンは、1月に困難な状況について、こう説明した。

「我々は、2020年以降のプロジェクトをできるだけ早く提案するというプレッシャーがかかっているということが真実だ」

「3から4カ月以内に、(イベントの)需要を満たす方法が分からなければ、方向性を変える必要がある。昨年のような状況は許されない」

 5年契約の初年度である2020年は、サウジアラビアの首都リヤドからイベントがスタートすることになるだろう。これにより、ASOが求めてきた安定性をもたらされることになる。

 2019年のダカールウイナーであり、カタール出身のナサール・アル-アティヤ(トヨタ)は、motorsport.comに次のように語った。

「ダカールが僕たちの地域で開催されるのはとても嬉しい。僕は(故郷カタールから)30分の位置にあるサウジアラビアで行われるラリーに出るだろう」

「僕は南米やそこの人々を愛している。素晴らしい国だ。でもオーガナイザーの決定を尊重しなければならない」

「アフリカから南米に移った時のように、ハッピーではない。アフリカでラリーを続けたいと思っていたけど、僕たちはすぐに南米に適応した」

「中東でも同じことが起こるだろう。そこは巨大な市場でもあるからだ」

 サウジアラビアは、2018年にようやく観光ビザの発給を始めたばかり。何百人もの外国人の入国をどう管理するのか、女性の選手やチームメンバー、主催者、ジャーナリストにどう対処するかなどの疑問が残る。

 一方アル-アティヤは、”スポーツは政治を超える”とコメントし、ダカール・ラリーが誘致されることで適応が進むと主張した。

「僕はサウジアラビアでクロスカントリー・ラリーを2度やった。親切な人々がいる素晴らしい場所だ。その地域でのダカールは素晴らしいものになると確信している」

「計画ではまず100%サウジアラビアでラリーが行われるようだ。そのあと、オマーンやヨルダン、エジプトのような他の国に行こうとしているようだ」

 サウジアラビアは広大なアラビア砂漠の他、アシル山脈を有し、ダカール・ラリーに求められる多様な地形という条件をクリアしている。

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シリーズ Dakar
執筆者 Sergio Lillo
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