サインツ、悪夢のようなトラブル連鎖「眠れなくなる映画を見たようだ……」総合首位から転落も諦めず
アウディのカルロス・サインツSr.は、ダカールラリー4日目にマシントラブルでリードを失ったことに、眠れなくなる映画を見たようだと振り返った。
写真:: A.S.O.
アウディからダカールラリーに参戦しているカルロス・サインツSr.にとって、1月3日は悪夢のような1日となった。
1月1日のステージ1を最速で駆け抜け、総合首位に立った彼はF1ドライバーの息子サインツJr.を含む、家族から祝福を受けた。ステージ2を終えた時点でも、サインツSr.はトヨタのナッサー・アル-アティヤに2分12秒差をつけて総合首位を維持していた。
しかし、アルーラ-ハイル間の467kmで競われたステージ3で、サインツSr.は数々のトラブルに見舞われた。213km地点で、マシンの左リヤの足回りが破損したことで、サインツSr.はマシンを止めざるを得なかったのだ。
メディアに対し、彼は何が起こったのかを説明した。
「ステージの序盤は良かった。僕はナッサーにも追いついたんだ。彼はパンクで止まっていたので彼をパスした」
「うまくいっていたし、いいペースだった。でも右コーナーで突然、リヤサスペンションに違和感を覚えた。ボールジョイントが壊れてしまったんだ。なぜ壊れたのかは分からない。丈夫なパーツで、これまで問題はなかったんだ」
「クルマにそれ(のスペア)があったから、交換するためにストップした。ルーカス(クルス/コ・ドライバー)も僕も、もっと早くできたはずだから、この作業には満足していない」
このトラブルで30分のタイムロスを喫したサインツSr.だが、さらにもう20分タイムロスする事態に陥った。パンクに見舞われた上、タイヤ交換に手間取り、チームメイトであるマティアス・エクストロームの助けを待つ羽目になったのだ。
「僕は走り続けて、ハードに攻めたんだけど、パンクしてしまったんだ」
「そして僕たちはジャッキに問題を抱えた。僕たちのミスでもあったんだけど、ジャッキが上がらなかったからタイヤを交換するために岩を使ってクルマを持ち上げなければならなかった」
「その際、もう片方のタイヤがパンクしてしまった。その修理の過程で、ネジのひとつが噛んでしまったんだ。パンクしたふたつ目のホイールを外そうとしたら、取り外すことができないネジがあったんだ」
「ホイールスパナも壊してしまい、エクストロームが交換してくれるのを待つしかなかった。夜眠れなくなる映画のようだったよ」
アル-アティヤもこのステージでトップ10圏外と苦しんだが、総合首位に立つことに成功。サインツSr.はそこから30分以上遅れての総合8番手に沈んだ。
残り11ステージで大きなビハインドを背負ったサインツSr.だが、「僕たちはまだここにいる」と諦めていない。
「ダカールで30分というのは大きな差だが、結局のところダカールでは色々なことが起こるということを目の当たりにしている」
「もしそういう傾向があるのなら、もう自分たちには起きないように、前にいる人たちにそれが起きることを期待しよう」
「これからは戦略を変えなければならないし、アタックすることでより多くのことが起こる可能性を高めることになる。でも僕らは挑戦するし、そんなことは起こらないようにするつもりだ」
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