トヨタのド・ヴィリエール、バイクと接触後の“立ち去り”で5分ペナルティ。さらに別のバイクを轢き審議中
トヨタのジニエル・ド・ヴィリエールは、ダカール・ラリーでバイクとの接触事故を起こして5分のペナルティを受け、その後2度目の接触事故で審議中となっている。

TOYOTA GAZOO Racingから2022年のダカール・ラリーに参戦しているジニエル・ド・ヴィリエールは、1月3日(月)の走行の際、2輪部門のセズール・ズマランと接触。5分のタイムペナルティを科されていたが、別の接触事故でも審議中となっている。
ズマランとド・ヴィリエールの接触事故は、岩場の低速セクションで起こった。ド・ヴィリエールは停車中のズマランを右から交わそうとしたが、右側に寄せきることができず、ふたりは接触。後ろから追突された形のズマランは転倒してしまった。ド・ヴィリエールは一旦バックした後、そのまま走り去っている。
ド・ヴィリエールはスチュワードに対し、次のように語っている。
「砂と大きな岩があるトライアルセクションだった。僕はゆっくりと走っていると、左側にライダーが見えた」
「僕は左側に行ってしまって、ライダーと接触し、彼を転倒させてしまった。僕は少しバックした。そしてライダーは立ち上がって、腕を振った。僕はこれを、『自分は大丈夫だから先に行っていい』というサインだと思った」
「そして僕はバイクを追い越していった。あそこの砂は非常に柔らかかったので、止まりたくはなかった。スタックしたくなかったんだ」
FIMのスチュワードはその後、ズマランから聞き取りを行なったが、彼はド・ヴィリエールの行動に納得がいっていなかったようだ。ド・ヴィリエールは結果的にこのインシデントに関して、5分のタイムペナルティを科された。
しかしながら、翌日の朝にはスチュワードから別の報告書が発行された。それは、ド・ヴィリエールがズマランとは別のライダーのバイクを轢いたという旨の報告書であった。そこにはこう綴られている。
「1月3日(月)の21時00分、審査委員は第2ステージで転倒した163号車のライダーに話を聞いた」
「それはトライアルの180km地点で11時ごろに発生した出来事だった」
「彼は4輪マシンが近付いてくる音が聞こえたため、バイクを直立させて停車していた。マシンは砂丘に乗り上げてバイクを轢き、甚大なダメージを与えた」
「そのライダーはマシンのナンバーを読むことができなかったという」
この際も、ド・ヴィリエールはライダーの状態などをチェックするために停車することはなかったとされている。FIMのスチュワードは、この件をダカール・ラリーの4輪部門を担当するFIAのスチュワードに照会。現在審議中となっている。
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