ステージレポート

ダカール12日目:トヨタのアル-アティヤ最速もサインツ総合首位揺るがず

ダカールラリー2018の第12ステージが行われ、トヨタのナサール・アル-アティヤがステージ優勝を果たした。

#301 Toyota Gazoo Racing Toyota: Nasser Al-Attiyah, Mathieu Baumel

#301 Toyota Gazoo Racing Toyota: Nasser Al-Attiyah, Mathieu Baumel

A.S.O.

 ダカールラリー2018の第12ステージは、トヨタのナサール・アル-アティヤがプジョーのステファン・ペテランセルを抑えてステージ優勝を果たした。

 この日のステージは、チレシトからサン・フアンまでの791km。そのうちの計522kmでタイム計測が行われた。なおこの日は、前日の第11ステージ終了後からチームの整備を受けずに第12ステージに臨む、マラソンステージとなっている。

 ステージ前半で好ペースを発揮したのは、トヨタのベルンハルト・テン・ブリンク。第11ステージでも最速タイムを記録している彼は、計測区間の288km地点で他車を1分半リードしていた。

 しかし、ブリンクは約90kmのニュートラルゾーンを挟んだステージ後半で失速。アル-アティヤとペテランセルに先行を許し、2日連続のステージ優勝はならなかった。

 その時点でアル-アティヤはペテランセルと僅差だったが、終盤にリードを広げて今回3度目のステージ優勝を果たした。

 ペテランセルはアル-アティヤから2分3秒遅れの2位。総合首位に立っているカルロス・サインツ(プジョー)はペテランセルからさらに16分遅れの9位でステージを終えた。それでも、総合2番手のペテランセルに対しては44分、総合3番手のアル-アティヤに対しては1時間以上のリードを保っている。

 ステージ3位となったのは、X-レイド・ミニのオーランド・テラノヴァを抑えたトヨタのジニール・デ・ヴィリエ。X-レイド・ミニ勢は未だ今年のダカールラリーでステージをトップ3で終えられていない。

 トラック部門では、第11ステージで総合首位に立ったイベコのフェデリコ・ヴィラグラと、2番手のカマズのエドアルド・ニコラエフとほとんど差がない状態でこの日のステージを迎えた。

 ステージ前半、ヴィラグラはマシンを止めたニコラエフに対して30分以上の差をつけた。しかしその後自身もマシンストップを喫し、リードも帳消しに。最終的に、ニコラエフがステージ3位、ヴィラグラがステージ4位となった。

 総合順位ではニコラエフが首位を取り戻したものの、2番手のヴィラグラとの差はわずか1秒となっている。

 なお、バイク部門とクアッドバギー部門は天候に懸念があったことからこの日の走行がキャンセルされている。

 ダカールラリー2018はいよいよ最終盤、2ステージを残すのみとなっている。

Standings after Stage 12 (Car class, top 10):

Pos. Driver / Co-driver Car Time/Gap
1

 Carlos Sainz

 Lucas Cruz

Peugeot 42h24h31s
2

 Stephane Peterhansel

 Jean-Paul Cottret

Peugeot +44m41s
3

 Nasser Al-Attiyah

 Mathieu Baumel

Toyota +1h5m55s
4

 Bernhard ten Brinke

 Michel Perin

Toyota +1h17m21s
5

 Giniel de Villiers

 Dirk von Zitzewitz

Toyota +1h26m31s
6

 Jakub Przygonski

 Tom Colsoul

Mini +2h51m2s
7

 Khalid Al Qassimi

 Xavier Panseri
Peugeot +3h20m45s
8

 Martin Prokop
 Jan Tomanek

Ford +7h4m26ss
9

 Peter van Merksteijn

 Maciej Marton

Toyota +7h10m59s
10

 Sebastian Halpern

 Edu Pulenta

Toyota +9h1m5s

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