








2013年以来、アウディのWECプログラムの一員として過ごしてきたロイック・デュバルは、アウディがWECからの撤退を表明したため、これまで参戦してきたLMP1クラスでシートを失った。ただ彼は、フォーミュラEでドラゴン・レーシングのシートを得ている。
そのデュバルは、先日ヘレスで行われたDTMのルーキーテストにアウディから参加しており、DTMへ参戦する準備もできているようだ。しかし現在はアウディの最終決定を待っており、来シーズンの参戦は確定していない。
このテストについてデュバルは、「再びマシンに乗って、チームのみんなに会うことができてよかった」とmotorsport.comに対して語った。
「DTMはとても素晴らしいチャンピオンシップだ。レースはエキサイティングだし、たくさんの人々がこのイベントに関わっていて、そして3つの素晴らしいマニュファクチャーが参加している」
「来年DTMに参戦するかどうかを話すにはまだ早い。アウディが僕のためにベストなオプションを探してくれているのはわかっている。数日以内には僕の将来がわかると思う」
またDTMのマシンAudi RS5 DTMとLMP1マシンのR18 e-tron quattro との比較については、以下のように話した。
「この2種類を比較できるところはない。LMP1マシンはテクノロジーの面でとても先進的だった」
「マシンの傾向もかなり異なる。耐久レースでは、たとえマシンに乗り込んだ時はひとりでも、ドライバーは常にチームとして戦っているんだ」
「LMP1クラスだけではなくて、ドライバーにとってコンペティティブで興味の持てる選手権がいくつもある」
デイトナ24時間に参戦決定
またデュバルは、来年行なわれるロレックス・デイトナ24時間レースのLMP2クラスにドラゴンスピードから参戦することを発表した。彼はこのレースへの参加をずっと望んできたと話した。
「WECの最終戦が行われたバーレーンで、ニコラ・ラピエール(ドラゴンスピードのドライバー)と話す機会があった。そこで、デイトナやセブリングのようなル・マン似たレースに昔から魅了されていたと彼には話した」
「(2013年に)ル・マン24時間レースで勝った後、他の有名な24時間レースに出ることも良いことだと思った」
「ドラゴンスピードからデイトナに出ることをアウディに尋ねたら、彼らは賛成してくれた」
「たくさんのチームが総合優勝を狙っているだろう。僕たちにも良いチャンスがあると思う。これは新しい経験だし、これまでと全く異なるものだ。そして、またニコ(ラピエールの愛称)とチームメイトになるのも楽しみだ」
「僕たちには良い思い出がある。(2011年に)プジョーに乗ってセブリングで勝ったことは特に記憶に残っている」
Interview by Emmanuel Rolland
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この記事について
シリーズ | DTM |
ドライバー | ロイック デュバル |
チーム | Team Joest |
執筆者 | Jamie Klein |