元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、DTMの運営団体であるITRの新代表に就任することが発表された。
元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーが、ドイツツーリングカー選手権(DTM)を主催するITRの新代表に就任することが発表された。ベルガーは、クラス1規定を採用するスーパーGTなどのシリーズとの関わりを強化していくことを匂わせた。
ベルガーは今年1月の段階でDTM運営の役員に加わることを噂されていたが、motorsport.comに対して『忙しくて関与できない』と、これを否定していた。
しかし火曜日、ベルガーがITRの新代表に就任し、ITRの代表を長年務めてきたハンス-ワーナー・アウフレヒトの後任となることが発表された。アウフレヒトは、クラス1規定に関してスーパーGTの運営を行うGTアソシエイションと交渉を行ってきた人物だ。
新しい職務の一環として、ベルガーはDTMの長期的な魅力を高めていく任務を負うことになる。
「私はモーターレーシングのキャリアをツーリングカーレースでスタートしたし、常にDTMに対して関心を持っていた」とベルガーは語った。
「DTMは独立した力強いレギュレーションを持つシリーズであり、強力なマニュファクチャラーやトップスポンサー、重要な国際パートナーシップと多くのファンを持つカテゴリーだ。これは、将来に大きな可能性を秘めているシリーズの、素晴らしい出発点だ」
ベルガーは将来的な戦略の一部として、国際的な関わりを強化していくことを目標にしており、ともにクラス1規定を採用するスーパーGTなどのシリーズとの交流を活性化していくことを匂わせた。
「私が今後数週間で取り組む最初の仕事は、同僚たちの支援を得て、DTMをより詳細に理解することだ。そしてそれから、我々はこの強力な基盤を使って、将来の共同戦略を立てていく」
「そうしている間に、私は我々の国際的なパートナーシップのさらなる発展について考えていく。新しいメーカーの参入についても同様だ。レーシングカーのラインアップを豪華にすることで、スポーツとエンターテイメントの両方を組み合わせることができるだけでなく、ドライバーの尊敬も集めることができる」
ITRの運営役員には他にも変更があり、アウフレヒト同様ハンス-ユルゲン・アプトとウォルター・メルテスも辞任することになっている。
しかしながらメルテスは、F3ヨーロッパ選手権を主催しているITRのF3部門のマネージングディレクターについては継続して勤めることになっている。
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