DTMとスーパーGTが“クラス1”規定完成を発表。来年の交流戦も決定

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DTMとスーパーGTが“クラス1”規定完成を発表。来年の交流戦も決定
執筆: Tom Errington
2018/06/24 4:26

DTMとスーパーGTが進めてきた「クラス1」規定が完成。2019年に2回の交流戦を行うことが決定した。

 2018年のDTM(ドイツツーリングカー選手権)第4戦が行われているノリスリンクで、DTMを統括するITRのゲルハルト・ベルガー代表と、スーパーGTを運営するGTアソシエイションの坂東正明会長が、“クラス1”技術規則の完成を発表。さらに2019年には2回の交流戦が行われることを明らかにした。

 クラス1規定については、両シリーズの間で長年にわたって協議が行われ、昨年はお互いのレースイベントでデモ走行を行うなど、その距離は徐々に縮まりつつあった。

 規則の統一に向け、スーパーGT(GT500クラス)では共通モノコックに加えて、エンジンも2リッター4気筒ターボエンジンを2014年から導入しているが、DTM側ではエンジンをはじめ一部規定の統一が遅れていた。BMWとアウディは段階的に規則に合わせていくことに合意している一方、メルセデスは2018年末で撤退するなど、スーパーGTとのクラス1規定の完全統一に向けて課題が残っている状況で、結果的にクラス1規定の導入が2019年まで遅れることになってしまった。

 ベルガーと坂東会長はノリスリンクでの記者会見で、DTMが2019年から新しい規則に移行し、スーパーGTと同様の方向に進んでいくことを明らかにした。

 今回の提携では「安全性の向上、コスト削減、平等な機会」が不可欠な要素とされ、共通部品を使うことをベースとしている。これらの部品はヨーロッパとアジアで製作され、DTMでも使用されているカーボン製モノコックも、そのまま共通パーツとして用いられる。

 DTMではこれまでV8エンジンを搭載していたが、すでにGT500でも導入されている2リッター4気筒ターボエンジンに変更する。これにより最高出力は620馬力になると推測され、トップスピードは時速180マイル(約時速288km)になると言われている。

 さらなる変更点としては車体のフロント部分のボディーワークや、リヤウイングの形状などもGT500の仕様に限りなく合わせることになる。

 この提携についてベルガーは「国際モータースポーツの“金字塔”となる」と語った。

「このレギュレーションにより、マニュファクチャラーとチームはコストを管理できる状態で、2つの大陸で素晴らしいモータースポーツを運営することが可能になる」

「坂東さんと、新しいレギュレーションの完成に尽力してくれた仲間たちに、心から感謝の気持ちを伝えたい。DTMとスーパーGTが、今後一緒にレースを行うという共通の目標に大きく近づけたことを嬉しく思っている」

「我々はDTMの未来に向けて、この草分け的な共通の技術規則の構築を追求し続けていく。それは、自動車メーカーにとっても魅力的なプラットフォームを提供し続けることになるだろう」

 またDTMとスーパーGTは2019年に2回の交流戦を実施することも明らかにした。そのうちの1戦はヨーロッパで行われ、もうひとつはアジアで開催予定だ。

 レースは、DTMのスポーティングレギュレーションに基づいて行われる予定で、2回のスプリントレースを実施。途中のドライバー交代と給油は行われないが、4本のタイヤ交換義務が発生する。

 なお、スーパーGTに関しては翌2020年の車両変更のタイミングでクラス1規定を導入した車両にスイッチとなるため、2019年の交流戦は車両規則が完全に統一されていない状態でのレースとなる。これについては、性能調整(BoP)を導入する予定だとした。

 交流戦の実現に向けGTAの坂東会長は、このように語った。

「昨年、ドイツと日本で行われたデモンストレーションランが成功したのを見てもわかるように、我々のパートナーシップはさらに深まっています」

「ベルガー氏をはじめ、DTMとスーパーGTに参戦する各マニュファクチャラー、そしてこのプロジェクトに尽力した様々な関係者に感謝しています」

「2019年に初めてDTMとスーパーGTの交流戦が開催されます。この共同イベントが世界中のモータースポーツファンを興奮させ、スーパーGTとDTMは共に進化し続けていくと確信しています」

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シリーズ DTM
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