アンドレア・ドヴィツィオーゾ、DTMのGT3マシンをテスト。本格参戦にはまだちょっと壁か?
元MotoGPライダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、ホッケンハイムでBMW M4 GT3をテスト。今年のDTMでレースへ参加する準備ができているかの評価を行なった。
写真:: Susanne Rossbach
元MotoGPライダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾがDTM参戦の可能性を評価するためにホッケンハイムでGT3マシンのテストを実施した。
2022年シーズン後半戦でMotoGPの現役を退いたドヴィツィオーゾ。彼は2019年にDTMミサノラウンドへスポット参戦を行なった経験がある。
今回ドヴィツィオーゾはホッケンハイムで、BMWファクトリードライバーのマルコ・ウィットマンとシートをシェアする形でプロジェクト1のBMW M4 GT3をドライブさせて、DTMでレースを行なう準備ができているかの評価を行なった。
なおウィットマンはすでにプロジェクト1と契約済みで、チームはふたり目のドライバーを探している。
ただドヴィツィオーゾがすぐにDTMへ参戦することは厳しいかもしれない。姉妹サイトのMotorsport-Totalが入手したラップタイムによると、ふたりにはかなりのギャップが開いていた。
Andrea Dovizioso, Project 1, BMW M4 GT3, Hockenheim testing
Photo by: Susanne Rossbach
データによると、今回ウィットマンは1分37秒712のベストタイムを記録しているが、ドヴィツィオーゾは1分41秒812がベストタイム……4.1秒のギャップができてしまっている。
こうしたラップタイムの差は、ドヴィツィオーゾがDTMのレースで競争力を見せるための準備を行なう上で、GT3マシンへの適応・学習の時期に直面していることを示している。
GT3マシンにはABSやトラクションコントロールが搭載されており、アマチュアドライバーにも適するようになっているが、中にはそうしたアシスト装備への慣れが難しいという人もいる。
前述のように2019年にドヴィツィオーゾは一度DTMにスポット参戦している。当時はポールシッターのレネ・ラストから1.3秒差につけていたが、より空力効率が良くドライバーアシスト装備も無いクラス1規定のマシンだったことや、アウディのトレーニング施設で2日間のテストを行なっていたことも関係しているだろう。
MotoGP引退後、ドヴィツィオーゾは母国イタリアで彼の愛好するモトクロスのサーキット運営に乗り出すなど、あらたなキャリアのステージで歩みを進めている。今後、バレンティーノ・ロッシやホルヘ・ロレンソなどMotoGP時代のライバルと同じように四輪レースへの挑戦を開始するのかどうか、もう少し様子を見ることになりそうだ。
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