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“不屈の鉄人”ザナルディ、BMWから『スーパーGT×DTM特別交流戦』に参戦決定!

元F1ドライバーでCARTのチャンピオンでもあるアレッサンドロ・ザナルディが、BMWのドライバーとして『スーパーGT×DTM特別交流戦』に参戦することが明らかとなった。

Alex Zanardi, BMW Team RMR

 富士スピードウェイで11月22日(金)〜24日(日)に開催される『スーパーGT×DTM特別交流戦』。BMWからは3台のM4 DTMが送り込まれる予定だが、そのドライバーのひとりがアレッサンドロ・ザナルディであることが明らかとなった。

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 ザナルディは昨年のDTMミサノラウンドにゲスト参戦。DTMデビュー戦ながらレース2では5位フィニッシュを成し遂げた。

 BMWは今季のDTMでゲストドライバーを起用していないが、ミサノ戦ではMotoGPライダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾがゲストドライバーとしてアウディを走らせている。

 2度のCART(現在のインディカーシリーズ)チャンピオンであるザナルディは、CART参戦中の2001年、レース中の事故により両足切断の重傷を負った。しかし彼は、ハンドブレーキが装備され、ステアリングでのアクセル操作が可能な特別仕様のBMW M4 DTMを駆ることで、義足なしでドライブすることが可能だ。

 また今年1月のデイトナ24時間レースでは、同じく特別仕様のBMW M6 GTEを駆って参戦した。

 今回の決定に際して、ザナルティは次のようにコメントした。

「DTMとスーパーGTによる夢のレースに参加できることは、私にとって素晴らしいことだ」

「“素晴らしい”という言葉はよく使われるけど、今回のような事にピッタリな言葉だと思う」

「とにかくレースができるだけでも、私にとって贈り物のようなものだ。しかしながら、BMW M4 DTMは間違いなくこれまでのキャリアの中で最高のマシンのひとつだ。さらに(昨年と比べて)今年のマシンは100馬力も増加している。これは素晴らしい事で、この機会をくれたBMWモータースポーツに感謝したい」

「全てのドライバーがプロフェッショナルなDTMでレースをすることは、大きな挑戦だと理解している。さらに今回はスーパーGTのドライバーたちも参加する」

「そのため私は、競技(レース)の点では多くを期待していない。とにかく自分の能力を最大限に発揮して、このイベントにふさわしい走りをしたい。ただ、僕のモーターレーシングキャリアにおいて、新たな1ページが刻まれることは確かだろう」

 また、BMWのモータースポーツ部門代表であるイェンス・マルカルトもコメントを寄せ、ザナルディをこう評した。

「2018年のミサノで、アレッサンドロ・ザナルディがゲストとして素晴らしいDTMデビューを飾ったことを誰も忘れてはいない。そのため、彼が富士でのドリームチームの一員として、BMW M4 DTMのマシンに再び乗り込むことを嬉しく思う」

「アレックス(ザナルディ)はこれまで、世界中の人々の心を奮い立たせてきた。今回の日本でも、(ザナルディが参戦した)昨年のミサノや今年のデイトナ24時間と同じくらいの盛り上がりを見せると確信している」

 現在52歳のザナルティは富士でのレースに先立ち、イタリアGT選手権のムジェロラウンドで特別仕様のBMW M4 DTMをドライブする。

 なお、BMWを駆る残りの2名のドライバーに関しては、後日発表されるようだ。また、同じく交流戦に参戦する4台のアウディを駆るドライバーも、未だ発表されていない。

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