Team StudieがスーパーGTを離れ、ブランパンGTアジアに挑む理由

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Team StudieがスーパーGTを離れ、ブランパンGTアジアに挑む理由
執筆: 吉田知弘
2018/08/03 10:40

今シーズンはブランパンGTアジアにBMW M4 GT4で参戦するTeam Studieの鈴木康昭代表にスーパーGTからブランパンGTアジアにスイッチした理由を訊いた。

 今年からスーパーGTを離れ、ブランパンGTアジアに活躍の場を移しているTeam Studie。チームを率いる鈴木康昭代表に、スーパーGTを離れ、ブランパンGTアジアに活動の場を移した理由について訊いた。

 長年、BMWの車両でスーパーGTに参戦してきたStudie。2011年にはグッドスマイルレーシングと組んでシリーズチャンピオンを獲得。2014年からはBMW JAPANと本格的にタッグを組みはじめ、2016年からからM6 GT3に参戦マシンを変更するなどし、「BMW Team Studie」として、本家BMWモータースポーツの直系チームとして、スーパーGTの300クラスで参戦を続けてきた。

 そんなTeam Studieだが、今年はスーパーGTには参戦せずに、ブランパンGTアジアに活動の場を移すことを決断。マシンもM6 GT3から、M4 GT4の2台体制に変更された。この参戦体制の変更に関しては、シーズン前から多くのGTファンの間でも「なぜ?」という声が上がっていた。

 なぜM6 GT3ではなくM4 GT4なのか? そして、なぜスーパーGTではなくブランパンGTアジアなのか? 鈴木代表に、その理由について取材した。すると、BMWをこよなく愛する鈴木代表ならではの回答は返ってきた。

「まずは『M4 GT4』を使ってレース活動をしたかった…これが最大の理由です」

「ご存知の方もいらっしゃると思いますが、現在(GT3車両のベースとなっている)M6の市販車は生産されておらず、新車を買えない状態です。ディーラーで売っていないクルマでレースをしたくないという思いがありました」

 鈴木代表曰く、M6 GT3に変わるレーシングカーとして真っ先に目をつけたのがM4 GT4だったという。

「BMW JAPANにとっても、我々Studieにとっても、M4というモデルは中心的な存在です。その最新のレーシングカーでレースをしたかったです。だからカテゴリーを問わず、M4 GT4を使ってレースができるカテゴリーという形で模索を始めました」

「S耐は(GT4の)エントリー数が少ないという現状もあります。チャイナGTも考えましたが、こちらは日本開催がないというのがネックでした。ブランパンGTアジアはアジア遠征だけど、富士と鈴鹿で日本ラウンドがあるので、そこで(我々)お客さんを呼ぶことができるなと思い、このシリーズへの参戦を決断したというのが、主な理由ですね」

 M4 GT4の新車生産の兼ね合いもあり、ブランパンGTアジアに参戦するプログラムは来年まで決めているとのこと。スーパーGTに復帰するかどうかは、2020年に登場するBMWの新型GT3マシンを見て判断するという。

「M4も新車の販売が来年までなので、(それに合わせて)ブランパンGTアジアでの今の活動も来年までと決めています。そこで2020年以降、何のレースをどこでやるかというのを決めなければいけません」

「2020年にBMWが新しいGT3マシンを出しますが、これを使ってブランパンGTアジアをやるのか、スーパーGTに戻るのか、それはまだ分かりません」

 より市販車に近く、実際に市販車で使用しているパーツもかなり使われているGT4マシン。鈴木代表によるとBMWユーザーやファンも気に入ってくれていると語った。

「今までGT4をやっていたチームがGT3を始めると大変でしょうけど、その逆は全然ラクです。パーツも市販車で使われているものがけっこう流用されていますし、コスト面もGT3と比べると楽な部分はあります」

「その割にクルマのパフォーマンスもそんなに悪いわけではないですし、(同じGT4規格)メルセデスAMGとかとガチンコバトルをやって盛り上げることもできます。本当に全てが(GT3と比べると)ラクですし、海外でも人気が出ている理由が分かります」

「ファンやユーザーの方たちと話していても『昨年のM6 GT3の方がカッコよかったよね』とか『M4 GT4ってノーマルみたいだよね』という意見が、不思議と出ないです。逆に『レースを観ていたらM4が欲しくなっちゃいました!』という声の方がすごく多いです。すごくいいPRになっています」

 また鈴木代表は、無料のライブストリーミング配信があることが、ブランパンGTアジアの魅力のひとつだと語った。

「無料のライブストリーミングが配信されているというのも大きいですね。確かに現地への来場者数だけを見るとスーパーGTの方が上ですが、無料のライブストリーミングがあることで、世界中の視聴者数も全部足していくと逆転していると思います」

「モータースポーツだけじゃなくて、他のスポーツ競技をみても、ライブストリーミング配信というのがワールドスタンダードになってきていると思います。それでマーケットも大きくなって、選手への賞金も増えているというスポーツ競技がいっぱいあります。ブランパンGTアジアは、無料のライブストリーミングを毎回配信しているので、そこも魅力のひとつかなと思います」

 スーパーGTへの復帰に関しては、2020年にBMWが出す新型GT3マシンのコンセプト次第という鈴木代表。今はまず、2019年までブランパンGTアジアに集中すること誓う、

「シリーズチャンピオンしか狙っていないので、何としても獲得したいですね!」

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この記事について

シリーズ Endurance
イベント Blancpain GT Asia Fuji
サブイベント 日曜日 Rd.8
執筆者 吉田知弘
記事タイプ 速報ニュース