【PR】“走る歓び”を全てのレース好きに。『アセットコルサ コンペティツィオーネ』が持つ圧倒的クオリティと裾野の広さ
PlayStation4用リアルレースシミュレータ『アセットコルサ コンペティツィオーネ』の日本語版が、9月24日に発売される。今回はこのゲームを実際に体験し、その魅力や、それぞれのユーザーに応じた楽しみ方を探ってみた。
写真:: Motorsport.com / Japan
『アセットコルサ コンペティツィオーネ』はかつて“ブランパンGT”の名で知られていたGTワールドチャレンジの公式ゲームで、同シリーズの世界を完全再現している。収録されている車両はいわゆるGT3マシン。ホンダ NSX GT3 Evo、レクサス RC F GT3、日産 GT-R Nismo GT3などの日本車をはじめ、メルセデスAMG GT3、ランボルギーニ ウラカン GT3など、日本のスーパーGTなどでもお馴染みの車種が勢揃いしている。
またサーキットについても、世界の名だたるサーキットが収録されている。スパ・フランコルシャン、シルバーストン、カタルニア、モンツァなどのF1開催地をはじめとした、ヨーロッパの11コースが収録されており、さらにダウンロードコンテンツである『インターコンチネンタルGTパック』には、我らが鈴鹿サーキットも収録されている。今年は残念ながら新型コロナウイルスの影響で中止となってしまったが、夏の風物詩ともなった『鈴鹿10時間耐久レース』を再現し、夜の鈴鹿を駆ける……なんてことも可能だ。
そんな『アセットコルサ コンペティツィオーネ』を実際にプレイしてみたが、まず率直に感じたのが、その圧倒的なまでの“クオリティ”の高さだ。近年はリアル志向のレーシングシミュレーションソフトが多数発売されているが、その中でも完成度は最高レベルと言える。
まずはグラフィックのクオリティ。各サーキットはレーザースキャン技術により細部まで忠実に描かれている。コース中の看板やパドック、観客席といった構造物の再現は今日のレースゲームでは当たり前となっているが、本作ではコーナーアウト側にあるタイヤかすまで再現されているのには驚かされた。壁や縁石に刻まれた細かな汚れや傷も、サーキットの臨場感をさらに高めている。
操作視点をコックピット視点に変更した時の景色はまさに圧巻だ。GT3マシンのコックピットに搭載されている安全装備、計器類、スイッチ類が隅々まで再現されており、マシンを次々と乗り換え、それぞれの配置や仕様の違いを確認するだけでも楽しい。また、ロールゲージやレーシンググローブ、スウェード製のステアリングの質感までもが伝わってくるため、まるで本物のGT3マシンに乗り込んだかのような興奮がある。
Assetto Corsa Competizione
Photo by: Motorsport.com / Japan
そしてマシンの挙動・操作感のクオリティも、もちろんリアルそのもの。縁石は慎重に踏む必要があるし、強引なステアリング操作は即スピンに繋がる。筆者もレーシングシミュレータにはある程度慣れているつもりだったが、やはりミスなく1周をまとめるのは至難の業だ。
また、タイヤ温度やブレーキ温度の概念も導入されているため、コースインしてすぐの周回は、タイヤ、ブレーキをじっくり温めることを意識する必要がある。走り始めた瞬間からフルブレーキングができなかったり、高速でコーナーを曲がれる訳ではないのは実車と同じだ。筆者も最初は恐る恐るピットアウトし、画面に表示されるタイヤ温度、ブレーキ温度のインジケーターを確認しながら、慎重にペースを上げていく。もはや気分はプロのレーシングドライバーだ。
さらにウエットコンディションの再現度も高い。『アセットコルサ コンペティツィオーネ』では天候を『クリア』『曇り』『小雨』『並雨』『大雨』『嵐』の6種類から選べるだけでなく、その雨量や濡れ具合、グリップレベルなども微調整できる。もちろんそれぞれマシンが見せる挙動は異なる上に、長時間に及ぶ耐久レースをプレイする際は、時間と共に変化する天候や路面コンディションを体感することができる。
Assetto Corsa Competizione
Photo by: Motorsport.com / Japan
ここまでの話を聞くと、『アセットコルサ コンペティツィオーネ』のクオリティの高さを感じ取った一方で、“敷居が高い”、“とっつきにくい”ゲームなのではないかと感じてしまった方も少なくないだろう。実際、レースファンがレースシミュレータの購入を断念した理由の大半はそれなのではないだろうか。しかし、心配ご無用。この『アセットコルサ コンペティツィオーネ』には、レースシミュレータに精通した玄人から、「こういうリアルな作品は初めて……」というビギナーまで楽しめる内容となっている。
まずレースシミュレータ初心者にとって嬉しいのは、充実したアシスト機能。「とにかくシビアな挙動を楽しみたい!」というユーザーには全てのアシストをオフにすることをおすすめするが、ドライビングに不安のあるユーザーは『リアリズム』という項目の『スタビリティコントロール』を“100%”にして、セットアップ項目である『エレクトロニクス』の『TC』と『ABS』を最大にすれば、かなり挙動が安定する。筆者もこの設定でプレイしてみたが、コーナリング中にマシンがふらついたり、立ち上がりでリヤが流れるといったことがなくなり、これまでスピンの連続だったところをスムーズに走行することができるようになった。また『レコードライン』を“表示”にすれば、ブレーキングポイントが分からなくても安心。もちろんギヤ操作もオートマ、マニュアルが選択可能だ。
一方、熟練したドライバーは、セットアップを駆使して自分好みのマシンに仕上げていくことが可能だ。セットアップ項目はタイヤの空気圧やサスペンションの硬さ、そしてトー角、キャンバー角など非常に多岐に渡り、これらをラップタイムやタイヤの消耗データと照らし合わせながら微調整していく。ドライバー気分だけでなく、エンジニア気分も味わえるのだ。
Assetto Corsa Competizione
Photo by: Motorsport.com / Japan
また、最近のレースシミュレータには「ハンドルコントローラーが必須」というイメージがあるのも確かだ。ハンドルコントローラーは安価なものでも1万円前後、諸機能が備わったものだと5万円以上するため、手が届かないユーザーが多く、同時にレースシミュレータの購入も諦めてしまう……というケースもあるだろう。実際に筆者もプライベートでレースシミュレータをプレイする中で、標準のコントローラー、いわゆる“ゲームパッド”では「まともに走らせられない」と感じた作品もある。
しかしながら、『アセットコルサ コンペティツィオーネ』はそうではなかった。筆者がゲームパッドでプレイしてみたところ、挙動はハンドルコントローラーを使った時以上に安定した。ハンドルコントローラーではスピンの連続だった筆者が、難なく1周を走り切ることができたのだ。これには感動さえ覚えた。特段設定を変更しなくとも非常にストレスなく走ることができたこの互換性は、間違いなく魅力のひとつである。とあるプロのレーシングドライバーも、公式バーチャルレースにただひとりゲームパッドを使って参加し、速さを見せたということがあった。ゲームパッドでも“戦える”ということを証明してみせたのだ。この『アセットコルサ コンペティツィオーネ』もそういった“ハンドルコントローラー至上主義”を覆すような作品となっており、様々な層のユーザーにおすすめできると言える。
『アセットコルサ コンペティツィオーネ』をプレイして最も感じて欲しいのは、「レーシングカーをドライブすることの楽しさ」である。今作で収録されているGT3規格のマシンは、サーキットを猛スピードで駆けるレーシングカーでありながら、F1マシンのような“モンスター感”はないため扱いやすく、他車とあらゆるコーナーでサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げることもできるため、「レーシングカーをドライブすることの楽しさ」を味わうのに最も適したマシンであると筆者は考える。そんなGT3マシンを“一車入魂”で再現した『アセットコルサ コンペティツィオーネ』で、モータースポーツの真髄を心ゆくまで楽しんでみてはいかがだろうか。
→『アセットコルサ コンペティツィオーネ』特設ページ
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