Wシリーズ女王チャドウィック、eスポーツの発展に期待も「もっと女性の進出を!」
『Wシリーズ』初代王者のジェイミー・チャドウィックは、eスポーツを戦う女性ドライバーが少ないのは残念だと話した。
女性限定フォーミュラとして2019年にスタートした『Wシリーズ』。初代チャンピオンに輝いたジェイミー・チャドウィックは、eスポーツを戦う女性ドライバーが少ないのは残念だと語った。
近年、盛り上がりを見せているeスポーツ。マシンや環境など、実際にチャレンジするにはハードルが高いモータースポーツとの相性も良く、数々のカテゴリーでeスポーツの大会が行なわれるようになっている。
F1では、2017年から公式ゲームを使ったeスポーツシリーズが大々的に開催されるようになった。3シーズン目を迎えた2019年には、フェラーリが参入。実際のF1に参戦している全10チームが、公式eスポーツチームを設立してのエントリーが実現した。
期間を決めてゲーム内で行なわれる予選には、世界中のプレイヤーが参加。この上位40名の中から、チームがドラフトでメンバーを選び、シーズンを戦うという形式となっている。
当然、予選には女性のプレイヤーも参戦している。しかし本戦に進んだ女性ドライバーはいなかった。
2019年のeスポーツF1のシーズン最終戦に訪れたチャドウィックは「eスポーツでレースをする女性が少ないのは残念です」と、motorsport.comに語った。
「(女性ドライバーが少ない)理由はないはずです。それがどうしてなのかを追求したいです。しかし、多種多様な人々がこの世界に入ってくるのは素晴らしいことです」
「誰でもeスポーツに参加できます。それは本当に素晴らしいことで、多くの才能を引き出すことができます。そういった意味では、実際の世界とは全く違います」
2019年のシーズン最終戦では、アルファロメオのダニエル・ベレズネイが優勝を飾った。アルファロメオ・シムレーシングの運営を行なっている『Veloce Esports』は、チャドウィックのマネジメントにも携わっている。
さらにVeloceは、フォーミュラEを連覇したジャン-エリック・ベルニュや、フェルナンド・アロンソのFAレーシング・eスポーツチームとも提携している。
「私は、eスポーツへの取り組みのごく初期から、Veloceと共に働いてきました」と、チャドウィックは付け加えた。
「彼らが何をしているのか、いま何が起こっているのかを考えると信じられないほどです」
「彼らにとってもエキサイティングなことですが、私からしても、この世界に入るルートができることは素晴らしいことです。なぜなら、実際のレーシングドライバーと比べて、続けていくのが簡単だからです。しかし実際には、彼らがやっていることやドライバーの操作レベルは信じられないほどです」
「オフィスのシミュレーターでダニー(ベレズネイ)のラップを見るのはとてもクールですし、驚きです」
2020年に、チャドウィックは連覇を目指してWシリーズを戦う予定となっており、冬の間はアジアF3シリーズに参戦している。
Formula 1 Esports Pro Draft
Photo by: Formula 1
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