レースレポート

F1ドライバーら参加の新eレース開幕。新型コロナ対策に予想以上の寄付金集まる

6人の現役F1ドライバーらが参加した新たなeスポーツ・レーシングシリーズの最初のラウンドで、新型コロナウイルス対策のための寄付金33000ドル(約360万円)が集まったことが分かった。

Lando Norris drives a lap of the Interlagos circuit on his home simulator

 現役のレーシングドライバーたちが参加する『レース・フォー・ザ・ワールド(Race for the World)』。これは、新型コロナウイルスの感染拡大により世界中で多くのレースイベントが延期、もしくは中止されている期間にファンを楽しませ、世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルス対応基金へ合計10万ドル(約1084万円)を寄付することを目標に、設立されたものだ。その第1ラウンドが11日(土)に行われると、3万3000ドル(約360万円)と予想以上の寄付が集まったことが分かった。

 このシリーズは今週3回開催される予定で、一発アタックの予選と、実際の25%の距離によるレースが組み合わされる。サーキットはランダムに選択されることになる。

 これには、F1の公式バーチャルGPで優勝したシャルル・ルクレール(フェラーリ)を含む、20人が参加。開幕戦のの舞台はアブダビとなった。

 最初の設定が誤っていたため、システムの再起動が必要となるなど混乱するシーンもあったが、予選ではレッドブルのアレクサンダー・アルボンが、ルノーのジュニアドライバーであるクリスチャン・ルンガーを抑えてポールポジションを獲得した。

 そして決勝レースでは、後続が混乱する中、アルボンとルンガーのふたりが逃げる展開となった。

 F2ドライバーでもあるルンガーは、ピットストップでアルボンをオーバーテイクし、レースに勝ちそうに思えた。しかし、Twitchのライブストリームを見ていたファンの要望により、セーフティカーが出動。バックストレートの途中で再スタートした時に混乱が生じ、ルンガーは脱落。アルボンがこれを生き残ってレースに勝つことができた。

 そしてサッカー、レアル・マドリードのゴールキーパーであるティボー・クルトワが、歴戦のレーシングドライバーを抑えて大金星となる2位を獲得。シャルル・ルクレールの弟であるF4ドライバーのアーサー・ルクレールが表彰台の一角を獲得した。

 アルボンの弟であるルカは、シャルル・ルクレールとオートバイレーサーのルカ・サルバドーリを抑えて4位となった。

 この他、マクラーレンのランド・ノリス、ハースF1のテストドライバーであるルイ・デレトラ、元F2ドライバーのアントニオ・フオッコ、ウイリアムズのニコラス・ラティフィらがトップ10フィニッシュを果たした。

 第2レースの舞台はシルバーストン。ここでも予選で速さを見せたのはルンガーだった。ルンガーがポールポジションを獲得し、順調なスタートを切ったかに見えたが、1コーナーを先頭でクリアしたのはアーサー・ルクレールだった。あらに兄のシャルルも1周目にルンガーを抜き、ルクレール兄弟が1-2体制を築いた。

 ルンガーはシャルル・ルクレールを交わしてなんとか2位に入ったが、結局優勝はアーサー・ルクレール。3位には、ピットストップで誤ってハードタイヤを履いたノリスと兄ルクレールを抜いた、ルカ・アルボンが入った。ラティフィはウイリアムズのチームメイトであるジョージ・ラッセルを抑えて6位。デレトラ、クルトワ、サルバドーリというトップ10となった。

 ドライバーたちは、4月14日(火)に第2ラウンドを行なう予定である。

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