【F3ヨーロッパ】牧野任祐「スーパーライセンスを取得して数年でF1へ」
FIA F3ヨーロッパ選手権に出場する牧野は、今後の目標や、今年のマシンの印象などについて語った。








今シーズンからFIA F3ヨーロッパ選手権に出場する牧野任祐(ハイテック)は、スーパーライセンスを取得し、2、3年以内にF1に参戦したいと話した。
一昨年FIA F4選手権にデビューした牧野は、参戦初年度からタイトルを争うも、3ポイント差でタイトルを逃した。また昨年は全日本F3選手権にステップアップし、戸田レーシングから参戦。ポールポジション1回と4度の表彰台を獲得し、ランキング5位でシーズンを終えた。シーズン途中には、Drago Modulo Honda RacingからスーパーGTの500クラスにも出場し、デビュー戦となった第7戦タイでは表彰台を獲得した。
F3での印象的な活躍を受けて、彼はホンダが選出した若手注目株としてヨーロッパでレースをすることが決まった。なお現在では、F2に出場する松下信治(ART)やF3に出場する福住仁嶺(ART)なども、ホンダのサポートを受けている。
ホンダからのサポートを受けている牧野は、スーパーライセンスを取得し、F1に参戦することが目標であり、2、3年以内にはそれを実現させたいと明かした。
牧野は、「F1が目標です。しかしそれにはスーパーライセンスポイントが必要であり、これがとても重要です」とmotorsport.comに話した。
「スーパーライセンスを獲得し、その後は2、3年以内にF1に行きたいです」
GTでの経験が役に立っている
牧野はすでに、昨年日本でF3のマシン『ダラーラ F316』をドライブした経験があるが、今年F3ヨーロッパで使用されるマシンにはエアロ面のアップデートが施されているという。
牧野は、ダウンフォースレベルの違いのせいで、マシンに慣れることは"かなり難しい"が、F3マシンよりもダウンフォースやエンジンパワーのあるGT500のマシンをドライブした経験が役に立っていると話した。
「今年のF3はレギュレーションが変わっているので難しいのですが、エンジンパワーは変わっていません」
「GT500のマシンはもっとパワーもダウンフォースもあって、重量ももっと重いです。でも(F3マシンの)フィーリングは大丈夫だと思います」
昨年のマカオGPでF3ヨーロッパに出場しているドライバーと戦った(結果は14位)牧野だが、2週間後、ついにシルバーストンでヨーロッパでのレースデビューを迎える。
「とても興奮しています」と牧野は語った。
「これが初めてのヨーロッパでのレースになります。昨年マカオで何人かのドライバーとはレースをしていますが、ヨーロッパで(彼らと)レースをするのは初めてです」
「とても厳しいものになるとは思いますし、日本のチャンピオンシップと比べてもF3ヨーロッパは厳しいシリーズです。しかしより面白いですし、僕自身とても楽しんでいます。シルバーストンを楽しみにしています」
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この記事について
シリーズ | F3 Europe |
ドライバー | 牧野 任祐 |
チーム | ハイテック |
執筆者 | David Gruz |