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インタビュー

「どんな手を使っても、F1にたどり着く」:笹原右京インタビュー①

昨年までフォーミュラ・ルノーに参戦していた笹原右京は今年帰国し、SRS-Fに挑む。その笹原のインタビューを2回に分けてお届け。

笹原右京(スリーボンドwithT-SPORT)

笹原右京(スリーボンドwithT-SPORT)


笹原右京
 

 「僕はF1と言う目標しか考えていない」

 そう語るのは、笹原右京である。笹原は昨年まで、欧州を主戦場とし、フォーミュラ・ルノー2.0を戦ってきた。その笹原が先日、motorsport.comのオフィスを訪れ、インタビューに応じてくれた。

「昨年まではフォーミュラ・ルノー2.0をやらせていただき、チームを移籍した去年は、それまでより良い成績を残せました。その結果、オフシーズンにはフォーミュラV8 3.5(昨年までのフォーミュラ・ルノー3.5)とか、FIA F3のテストにも参加させていただき、何の内容も良かった」

 成績を残しているのももちろんだが、欧州でも笹原の評価は高い。

「今年に向けては、たくさんのオファーを頂いた。内容もとても良かったんです」

 しかし、問題は先立つものである。オファーがあったからとはいえ、タダで乗ることができるわけではない。持ち込み資金を用意しなければならないのだ。

「しかし、資金面でどうしても難しい部分があって……。自分としてはF3に参戦したかったんです。チームもギリギリまで待ってくれたんですけど。最終的な目標はF1ですが、ここから先も毎年毎年、何億円というお金を集めていくのは、正直厳しいだろうというのは感じていました」

2016年は帰国。そしてSRS-Fに挑戦

 結局、笹原は帰国することを選んだ。しかし、もちろんF1という目標を諦めたわけではない。F1への、新たな道を見出そうとしているのだ。

「ホンダさんがやっている、SRS-F(鈴鹿サーキット・レーシングスクール-フォーミュラ)のお話をいただくことができました。実はお話自体は以前から頂いてたんですが、思い切ってこちらにシフトしました」

 SRS-Fといえば、佐藤琢磨を筆頭に、松田次生、山本尚貴、塚越広大、伊沢拓也など、錚々たる面々を輩出している。現在GP2に参戦中の松下信治、GP3参戦中の福住仁嶺も、同スクールの卒業生だ。

「自分の最終的な目標であるF1を目指すためには、メーカーかスポンサーさんがいなきゃ難しいと思いました」

「やっぱり僕は、フォーミュラが好きなんです。その中でも、F1しか考えていません。そこにたどり着けるなら、どんな路線でもいいですけど、海外でレースをしたいという想いが強いです。しかも、僕は日本人ですから、やっぱりホンダさんのF1に乗りたいんです」

 そのためには、まずはSRS-Fを首席で卒業し、ホンダのスカラシップを獲ることが、最初の難関となろう。その最終セレクションは、9月に行われる予定になっている。

欧州メーカーのオファーを断り、F1を目指す

「今年のメインの目標は、SRS-Fを首席で卒業することです。それが最優先」

 そう語る笹原だが、簡単なことではないと認める。

「スカラシップを取れれば、ホンダさんのドライバーとして、今後やっていくことができる。人生がかかってるんです。だから他の受講生たちは、そのためにものすごく練習してきている。スポーツ走行などでも、フォーミュラカーが走れる時には、とにかく乗っているという人が多いんです」

 ただ、体制的な面を含めて、笹原が練習できる時間は、かなり限られている。

「僕は一番練習できていないと思います。『海外のレースでたくさん走ってきたじゃない?』と言われることが多いですが、そういう状況を見ると、海外での方が全然少ない。プライベートテストには参加できなかったですし」

 実は今季、笹原には海外のメーカーから、非常に魅力的なオファーが舞い込んだのだという。しかし、そのオファーはGTマシンのドライバー育成プログラムだった。「F1が目標」と断言する笹原は、これを断ってまで、F1に到達するための道を選んだ。

 しかし、なぜ彼はF1に固執するのだろうか?

「F1っていうのは、やっぱりモータースポーツの頂点なんです。単純な言い方ですけど、速いですし、格好もいいし、そこに行ける人は限られていますけど、凄い人ばかりだし、ドライバーも速い人たちばかり。その中で自分がどれだけできるのかを見てみたいし、一番上のカテゴリーで優勝したいし、チャンピオンを獲りたいと思っています。それ以外は考えていなかった。僕はどうしてもF1に乗りたい。どんな手を使っても、辿り着けるように頑張ります」

※インタビュー後編は明日掲載予定です。

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