4ヵ国33名のドライバーが瑞浪に集結! EXGEL MAX CHAMPミニクラスの開幕2戦では中国からの刺客が躍動
フェスティカサーキット瑞浪で開催されたEXGEL MAX CHAMPミニクラスの開幕ラウンドではHan Johnが優勝。翌日のラウンド2では、Jin Yuxianが優勝した。
約1ヵ月早く鈴鹿で開幕したEXGEL MAX CHAMPのジュニア・シニアクラスに続き、フェスティカサーキット瑞浪でミニクラスの開幕ラウンドと第2ラウンドが開催された。
チャンプカートシリーズは2023年までカート最高峰のOKカテゴリーをフラッグシップに据えて開催されていたが、2024年からはROTAX製エンジンを使用するROTAX MAXにメインカテゴリーを変更。クラスもシニアだけでなくジュニアとミニを追加した。ミニについてはEXGELがこれまで手掛けてきたカートカテゴリーではカバーしていなかった年齢層のため、開幕前から注目を集めることとなった。
レースの開催形態としては、実績のあるROTAX MAX CHALLENGE瑞浪シリーズのうち、ミニカテゴリーのラウンド1から4までの4戦がEXGEL MAX CHAMPの冠のもとで開催される。この4戦のポイント最上位のドライバーには、8月にアメリカで開催されるUS TROPHY FINALへの参戦サポートが行なわれる。
また8月に鈴鹿サーキットで開催されるEXGEL MAX CHAMPの最終ラウンドにはミニも組み込まれており、国内では5戦でミニのポイントランキングが確定することとなる。
注目のエントリーリストには9歳から12歳までの33名が名を連ねた。そのうち14名が中国、韓国、タイからの参戦と、国際色豊かな顔ぶれとなった。EXGEL MAX CHAMPは日本国内レースの国際化を通じてモータースポーツやカートの活性化を図ることをコンセプトのひとつとしており、早くもその理想イメージが具現化しつつあることを予感させた。
ラウンド1
Group photo
写真: EXGEL Motorsport
Qualifying Practice総合トップタイムをマークしたのは林樹生。2番手に中国のHan John、3番手には韓国のChoi Kanghyunが続いた。このQualifying Practiceの上位から順に3グループに振り分けが行なわれ、総当たりで予選ヒートが進行した。
予選ヒートでは2ヒートともトップチェッカーを受けたHanが予選を総合トップで終えた。予選総合2位に柴崎尊、3位に林樹生が続き決勝のスターティンググリッドが確定した。
そして迎えた開幕ラウンド決勝。ポールスタートのHanが序盤に一旦は柴崎に先行されるも、落ち着いてポジションを奪い返しトップ集団をリード。その後柴崎と五十嵐湊士による2番手争いが始まると、徐々にHanがリードを広げる展開となった。レース終盤にはポジションを落としていた林が追い上げを見せ、五十嵐を攻略して2番手に浮上。そのままチェッカーとなり、Hanが優勝。2位に林、3位に五十嵐が入った。
ラウンド2
Jin Yuxian, Free-Nova MOTOR SPORTS, Ukyo Sasahara
写真: EXGEL Motorsport
土曜日の開幕ラウンドに続き、ラウンド2でも抜群のスピードを見せたのはHan。Qualifying Practiceで総合トップに立った。2番手に島津舞央、3番手には柴崎が続いた。
予選ヒートでも安定感あるレース運びでHanが総合トップ。2番手に林、3番手に藤原迪永が続き、決勝スターティンググリッドが確定した。
決勝でホールショットを決めたのはHan。しかし前日の開幕ラウンドのように逃げる展開に持ち込めず、序盤からHan、藤原、林の3台による激しいトップ争いが続いた。レース終盤までこの3台が熾烈なバトルを繰り広げ、その後方では単独で4番手を走行していた中国人ドライバーのJin Yuxianが徐々にトップ集団との差を詰めていった。
ファイナルラップには4台がひとつのパックとなり、3番手を走行していたHanが満を持してターン9で大外から仕掛けるも、林が一歩も譲らずポジションを守った。しかしターン13で後方からの接触によりHanと林がもつれるようにコースから外れ、間隙を縫ったJinが劇的な幕切れでトップチェッカーを受けた。
レース後の裁定の結果、2位に林、3位にはHanという順位で激戦となったラウンド2が終了した。
中国人ドライバーが目覚ましい躍進を見せた、EXGEL MAX CHAMPミニクラスの開幕2ラウンド。 注目の第3-4ラウンドは5月4日-5日にフェスティカサーキット瑞浪で開催される。
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