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レッドブル+アストンマーチンの提携が意味するモノとは!?

アストンマーチンとの提携を発表したレッドブル。両者の関係は、今後どう発展していくのか? そして、両者の提携が意味するモノとは?

Aston Martin logo on the Red Bull Racing RB12

Aston Martin logo on the Red Bull Racing RB12

XPB Images

James Allen on F1

James Allen is one of the most experienced and insightful broadcasters and journalists working in Formula 1 today.

 9月25日(月)、レッドブル・レーシングは来季から、タイトル&イノベーションパートナーとしてアストンマーチンを迎え入れることを明らかにした。この契約締結により、チーム名も”アストンマーチン・レッドブル・レーシング”となる。

 両者の関係はあくまでタイトルスポンサーとしてのものであり、パワーユニットを供給するなどといったテクニカル面の提携はない。つまり、コンストラクターはレッドブルのままである。これはレッドブルが2011〜2013年に、日産の高級ブランドであるインフィニティとスポンサー契約を結んでいたのとよく似ている。

 アストンマーチンは今回の契約により、イノベーションとテクノロジーに関するストーリーを構築しようとしている。同社は英国ミルトンキーンズにあるレッドブルのファクトリーに設立される”アドバンスド・パフォーマンス・センター”にエンジニアを派遣し、ハイパーカー”ヴァルキリー”のような次なるプロジェクトを立ち上げようと考えているようだ。

 アストンマーチンのエンジニアやデザイナーたちを、エイドリアン・ニューウェイ及び彼のスタッフと組ませることは、アストンマーチンの経営陣にとって非常に重要なこと。そして、彼らの”商品”を買おうとする人たちにとっても、魅力的に映るだろう。両社はこのプロジェクトで、新たに110人の雇用を生み出すと語っている。

最大の問題はエンジン

 アストンマーチン・レッドブル・レーシングは、競争力のあるエンジンを、できるだけ早く見つける必要がある。

 レッドブルは、2018年限りでルノーエンジンを失うことになるとみられている。レッドブル傘下のチームであるトロロッソは、来季ホンダエンジンを使うことが決まっているが、これはレッドブルにとってもテストケースとなろう。ただ、現時点ではホンダエンジンが、レッドブルの問題を解決させる特効薬になると確信している人は少ない。

 ホンダのF1プロジェクトについて知る情報筋によれば、パフォーマンスが向上する兆候は、今のところあまり見られないという。現時点では2018年も困難な年になるとの見通しであり、レッドブルやその代理人(マリオ・イリエン/イルモアのような)が直接介入することができなければ、2019年にホンダエンジン使うのは、レッドブルにとって大きな賭けとなるだろう。

 また将来のF1エンジンの技術に関する議論は、ロス・ブラウンと彼のチームによって検討が進められている。最近の噂によれば、メーカー側はやはりMGU-Hを搭載したハイブリッドパワーユニットの継続を強く求めているという。MGU-Hを使ったパワーユニットは複雑であり、しかも非常に高価になることは避けられない。

 アストンマーチンは「F1のパワーユニットの議論は、我々にとっても興味深いものだ。しかし、(参入するのは)状況が正しい場合に限る」と語る。噂通りMGU-Hが継続使用されるのであれば、同社がエンジン供給を行うことはないだろう。

 パワーユニットは、ここ数年レッドブル・レーシングの弱点になっている。少なくとも2020年まで(すなわち残り3シーズン)は、この苦悩が続くはずだ。そして競争力のあるパワーユニットを手にできなければ、今すぐにでも勝ちたいと熱望するダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンを、手放さざるをえない状況に陥ってしまう懸念すらある。

 2021年以降には、低価格で競争力のあるパワーユニットを供給することができるコスワースのような独立系のエンジンメーカーが参入してくるはずだ。これは、ロス・ブラウンがFIAと共に形作ろうとしている、将来のF1計画における重要な柱のひとつである。

高価なF1参戦コストに不満を抱くレッドブル

 レッドブルのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツは、ハイブリッドパワーユニット時代のF1に不満を抱いているという。その主な理由は、コストの増加である。

 レッドブルのF1チームへの投資は、賞金額の縮小やインフィニティとの契約終了により、増加することになった。2013年までは年間1000万ドル(約11億円)だったにもかかわらず、現在ではその額が年間4000万ドル(約44億円)に膨れ上ったと推定されている。そのため、タイトルスポンサーを迎え入れる必要があったのだ。

 2019年までホンダのパワーユニットで過ごし、その後の2021年からの新規則が正しいモノではなかった場合、レッドブルはF1から撤退することを考える可能性もある。これまでにもレッドブルは、F1撤退を度々示唆してきたが、新レギュレーションが誤っていると感じたならば、今度こそ本当に撤退することになるかもしれない。

 一方、リバティ・メディアがF1の新しいオーナー企業に就任したことで、このビジネスは成長の兆しを見せている。参戦費用が抑えられることで支出が減り、収益が戻り、そして多くの若者にレッドブルのブランドイメージを届けることができるようになるかもしれない。

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