ビルヌーブ「シンガポールでのクラッシュはベッテルの責任」と語る
1997年のF1王者ビルヌーブは、シンガポールGPスタート直後の事故はベッテルの責任とするも、その代償は十分受けたと考えている。
写真:: Andrew Hone / Motorsport Images
シンガポールGPの決勝レース、スタート直後にトップグループの3台が絡む事故が発生した。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、左にキミ・ライコネン、右にセバスチャン・ベッテルと2台のフェラーリに挟まれるような格好となり、結果3台は接触……それぞれリタイアを強いられることとなった。
上位がごっそりといなくなったこともあり、シンガポールでは苦戦を強いられていたルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝。残り6戦という段階で、ランキングを争うベッテルに対し、28ポイントのリードを築いた。
この事故について尋ねられた1997年のワールドチャンピオンであるジャック・ビルヌーブは、「ベッテルに責任がある」と語った。
「スタートした後、ラインを横切るように動くと、何かを引き起こすことになる可能性がある。なぜなら、後ろで何が起きているのか分からないからだ」
「多くのドライバーがそういうことをする。F4やF3では、そういうシーンをよく目にする。そうすれば代償を支払うことになる。しかしチャンピオンシップを争っている時に、そういうリスクを取るべきではない」
ベッテルはこのクラッシュについて、「何が起きたのか分からない」と語った。一方フェルスタッペンは、ベッテルの責任であると非難した。
ビルヌーブは、ベッテルがスタートで遅れ、そのリードを守るためにあまりにも走行ラインを変えすぎたと考えている。そしてその”戦略”には同意できないとした。
「あんな風にラインを変えるべきじゃない」
そうビルヌーブは語った。
「キミが見えたかどうかは関係ない。彼は、そこに2台か3台のクルマがいるかもしれないと考えなかったんだ」
「彼はごく平均的なスタートを切った。だから他のドライバーが、彼よりも良いスタートを決めたことを知っていたはずだ。だからこそああやってコースを横切ったんだ」
「彼ら(フェルスタッペンとライコネン)はそれで減速するだろうか……いや、彼はクラッシュしてしまった。しかしマックスを非難するべきじゃない。彼はただ、そこにいただけだ」
スチュワードはレース後にこの事故を審議した。その結果、いずれのドライバーも咎められることはなかった。
ベッテルの責任を主張するビルヌーブに、ペナルティを科すべきだったと考えるかどうか尋ねると、「彼は十分にペナルティを受けたと思う」と語った。しかしそれと同時に、まだタイトル争いが終わったわけではないとの見解を示した。
「フェラーリが大量ポイントを獲得できたはずのコースだったから、とても厳しいことだ」
そうビルヌーブは語る。
「しかし、まだ6レース残っている。何かが起きる可能性もある。ルイスだって何かをしてしまうかもしれない」
【関連ニュース】
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments