ロズベルグ、ハミルトンの昨年に対する"苦言"を「賛辞として受け取る」
ロズベルグは、元チームメイトのハミルトンやメルセデスとの関係が緊張状態にあったことを"光栄"に感じていると語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンは、2014年から2016年までの3年間、チームメイト同士でチャンピオン争いを繰り広げた。その間にメルセデスのドライバーたちとチームの関係は非常に複雑で緊迫したものとなった。
今季自身4度目の世界チャンピオンとなったハミルトンは、ロズベルグが昨年限りでチームを離れたことにより、チームの雰囲気が改善し、自分自身が新たなレベルに到達することができたと示唆している。
そのハミルトンのコメントを聞いたロズベルグは、motorsport.comに対し次のように語った。
「ルイス・ハミルトンの言葉を引用するとすれば、"チームにふたりの強力なドライバーがいて、激しいチーム内でのバトルがあった。それは強力なエネルギーを持つハリケーンのようなもので、チーム内はほぼそれで埋め尽くされている状態になっていた"んだ」
「それはルイスからの受け売りだ。僕はそれを彼からの賛辞として受け取り、光栄に思う」
さらにロズベルグはハミルトンと自分とでは2016年シーズンに対する考え方が異なっている可能性があると語った。
「僕は勝利した。だから僕は彼にとって昨年は良いものではなかったのだと想像することができる。もし僕が去年負けていたら、彼と同じように"全くポジティブと言える年ではなかった"と言っていたと思う」
「それはとても良いことだと僕は思っている。僕たちはおそらく、F1の歴史上で最も成功したチームメイト同士だった」
「当時、僕たちはお互いに高め合っていた。もちろんそれは簡単なことではない。しかしそれによって僕は目の前のレースに集中することができていたし、モチベーションを高く維持することができた。僕にとっては、とても大きなことだった」
「明らかに厳しく、挑戦的なシチュエーションだった。しかし、多くのレコードを塗り替えていたルイスに打ち勝ち、頂点に立った時、全てが報われるようだった」
「彼を倒してトップになることは本当にやりがいのあることだった。僕のエンディングは完璧なものだったから、僕は完全に満たされ、自分のキャリアに満足することができた」
ハミルトンとロズベルグは、幼少期からの友人でカート時代ではライバル同士だった。しかしメルセデスでの内紛によってふたりの仲は決裂した。
しかし、今となっては競争相手ではなくなったハミルトンと再び"通常"の会話ができているとロズベルグは言う。
「もう僕は彼にとっての競争相手ではない。今はお互いに全く別の状況にいるし、僕は100%外部の人間だ」
「多くのことが変わった。時間が経つにつれ通常の会話ができるようになるのは普通のことだ」
「僕は常に彼に対し多大な敬意を持っていたし、僕は彼に対し何も歯向かう気はなかった。彼はただの競争相手だった。確かに困難なシチュエーションがあったと思うが、彼に対する敬意を失ったことはなかった」
「僕はひとりの人として、さらにレーシングドライバーとして彼のことを尊敬している。これからも常にそうであり続けるだろう。僕たちが14歳だった頃からそれは常に僕の中にあって、今でも残っている」
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