アブダビGP予選:ボッタス、ハミルトン抑え2戦連続ポールポジション
最終戦アブダビGPの予選は、メルセデスのバルテリ・ボッタスが前戦ブラジルGPに続くポールポジションを獲得した。

2017シーズンのF1最終戦、アブダビGPの予選はメルセデス同士の一騎討ちを制したバルテリ・ボッタスが、2戦連続のポールポジションを獲得した。
ヤス・マリーナ・サーキットは日没が迫る中、気温24度、路面温度は31度というコンディションで予選開始時刻を迎えた。
Q1:ストロールがなんとかQ2進出
セッションがスタートすると、ピエール・ガスリー(トロロッソ)を先頭に6台ほどがコースイン。メルセデスの2台がこれに続く形でアタックに向かった。
ルイス・ハミルトン(メルセデス)がまずは1分37秒473でトップに立ち、チームメイトのバルテリ・ボッタスが2番手、キミ・ライコネン、セバスチャン・ベッテルのフェラーリ勢が3、4番手となった。
上位勢はFP3とはコンディションが違うということもあって、走行を継続。2度目のアタックに向かうと、ボッタスがタイムを更新しトップでQ1を終えた。
セッションが残り5分を切り、各車がピットイン。この時点でトロロッソ、ザウバーの4台に加え、ウイリアムズのランス・ストロールがQ1敗退圏内だ。
残り3分を切り、12番手のフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)以下がアタックへ。ガスリーはタイムアップを果たしたもののQ2進出には届かず17番手。一方ストロールは15番手に浮上し、ハースのロマン・グロージャンを蹴落としてQ1敗退を逃れた。
グロージャンとガスリー以下は、パスカル・ウェーレインとマーカス・エリクソンのザウバー勢。最後尾は10グリッド降格が決まっているブレンドン・ハートレー(トロロッソ)となった。
Q2:マクラーレンは2台がノックアウト。マッサがQ3へ
Q2で最初にピットを飛び出したのはメルセデス勢。ボッタスが1分36秒台に突入するものの、ハミルトンがそれを0.235秒上回る、1分36秒742を叩き出した。ベッテルはボッタスと僅差の3番手。タイヤのバイブレーションを訴えたライコネンは、トラフィックの影響もありベッテルから0.4秒ほど遅れての4番手となった。
レッドブル勢はダニエル・リカルドが5番手となったものの、マックス・フェルスタッペンはトップから1.4秒遅れの7番手と、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグに先行を許した。
フォースインディアのセルジオ・ペレスが8番手、エステバン・オコンが9番手につけており、マクラーレン・ホンダのアロンソとバンドーンがQ3進出ボーダーを跨ぐ形となった。
残り時間4分を切り、アロンソを先頭にタイヤをリフレッシュした各車がアタックへ。しかしアロンソはタイムアップすることができず。すると最後のF1予選を戦っているフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)がアロンソを上回り10番手に浮上。これでアロンソはQ2ノックアウトとなった。
11番手のアロンソ以下はカルロス・サインツJr.(ルノー)、バンドーン、ケビン・マグヌッセン(ハース)、ストロールがQ3進出を逃した。
Q3:ボッタスがハミルトンを打ち負かしポール獲得
Q3はライコネン、ヒュルケンベルグ、ボッタスという順にコースイン。少し距離を空ける形でハミルトンが続く。
最初のアタックではボッタスが1分36秒231というタイムでラップレコードを更新、ハミルトンを0.172秒リードしトップとなった。フェラーリ勢はセクター2でメルセデスよりも0.3秒以上遅れをとり、ベッテルがボッタスと0.628秒差の3番手という状態だ。レッドブル勢はフェラーリの2台よりもさらに0.7秒近く離されている。
残り4分を切り、最後の予選アタックに向かうマッサに続き、オコンとボッタスがコースインしていく。ボッタスはオコンをアウトラップ中に交わし、スペースを確保してアタックに入った。
ボッタスはセクター1で自己ベスト更新できず、セクター2も伸び悩んだ。一方で後方からはハミルトンが全体ベストのペースでセクター1を駆け抜けた。しかしこちらもセクター2&3は良くなくタイム更新ならず、ボッタスがポールポジションを獲得した。
ベッテルは0.1秒ほどタイムを詰めたものの、0.546秒差で3番手のまま。フェラーリはまたしてもアブダビでのフロントロウを逃す結果となった。一方リカルドはアタックを決め0.7秒ほどタイムを更新、フェラーリ勢の間を割る4番手となった。
5番手ライコネン、6番手フェルスタッペンに続いたのは、ヒュルケンベルグ。0.1秒差でフォースインディアのペレスとオコンを抑えた。マッサは10番手でF1最後の予選を終えている。
全20戦で争われてきた2017年シーズンのF1も、ついに最終戦。注目の決勝は26日(日)、日本時間22時にスタートする。
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | 第20戦アブダビGP |
ロケーション | ヤス・マリーナ・サーキット |