アブダビGP決勝:メルセデス、圧倒のワンツー。ボッタス今季3勝目

最終戦アブダビGPの決勝は、メルセデスのバルテリ・ボッタスがポールポジションから完璧なレースで今季3勝目を挙げた。

 アブダビGPの決勝が行われ、メルセデスが後続を引き離してワンツーフィニッシュ。バルテリ・ボッタスがポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げた。

 全20戦で争われてきた2017年シーズンのF1も、ついに最終戦。舞台は中東アブダビである。フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)にとっては、F1引退レースとなる。

 現地時間17時にスタート時刻を迎えたヤス・マリーナサーキットは気温24度、路面温度31度というコンディション。太陽が沈みゆく中、各車がフォーメーションラップに向かった。18番グリッドのパスカル・ウェーレイン(ザウバー)以下の3台がスーパーソフトタイヤを選択した以外は、全車がウルトラソフトタイヤを装着した。

 ポールポジションのボッタスが良いスタートを見せ、ホールショットを決める。ルイス・ハミルトン(メルセデス)以降もグリッド順通りにターン1を抜けていった。ハースのケビン・マグヌッセンが派手なスピンを喫したが、それ以外には大きな混乱はなかった。

 フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)はスタートでマッサを抜き10番手、そのままエステバン・オコン(フォースインディア)に襲いかかるもオーバーテイクには至らず、逆にマッサが隙をついて10番手を取り戻した。7番手走行のニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)は、1周目にコース外を走行してセルジオ・ペレス(フォースインディア)をパスし、順位を戻さなかったとして5秒のタイムペナルティが科されてしまった。

 トップのボッタスは快調に飛ばし、DRSが使用可能になるまでにハミルトンに対して1秒以上の差を築いた。その後もファステストを連発したが、ハミルトンもボッタスとの差を2秒以内に保ちながら追走していく。一方、ベッテルは徐々にメルセデスの2台から離されていった。

 熾烈なバトルを繰り広げたのは、13番手のランス・ストロール(ウイリアムズ)とロマン・グロージャン(ハース)。10周目にはDRSを使ってグロージャンが前に出るも、ストロールがクロスラインで冷静に抜き返した。接触ギリギリのバトルが繰り返されたが、グロージャンが12周目にオーバーテイクに成功。ストロールはフラットスポットを作ってしまったのか、直後にピットインしスーパーソフトタイヤに交換した。

 上位勢で最初にピットに向かったのは、6番手を走行していたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)で、14周終了時点でスーパーソフトタイヤにスイッチした。その翌周にはそれに反応する形で5番手のキミ・ライコネン(フェラーリ)がピット作業を行い、フェルスタッペンの前をキープした。

 16周終わりにはペレスがピットへ。これを見てヒュルケンベルグもピットイン。ペナルティを消化しタイヤ交換を行うが、右リヤタイヤの交換に手間取ってしまう。しかしそれでもなんとかペレスの前でコースに復帰することができた。

 リカルドはパンクを訴えながら緊急ピットイン。19周終わりでタイヤを交換した。幸い、あまりタイムをロスせずに済んだ。しかしリカルドには災難が続き、油圧関係のトラブルで21周目にグラベルでマシンを止めリタイアとなった。

 その間にベッテル、ボッタスがピットイン。23周終わりでピットインしたマッサは、先にピットインしていたアロンソの前でコースに復帰したものの、その直後にオーバーテイクを許してしまう。実質的にアンダーカットを許してしまった。

 ボッタスのピットインを見たハミルトンは、オーバーカットを狙って一気にペースを上げ、24周終わりにピットインしたものの、ボッタスもプッシュしており逆転は叶わなかった。

 しかしハミルトンは諦めず、ボッタスとの差を詰めていく。29周目にはボッタスのDRS圏内に足を踏み入れた。3番手のベッテルはすでに13秒ほど遅れており、完全に一騎討ちの状態となった。

 ただ、ヤス・マリーナサーキットはオーバーテイクの難しいサーキット。相手は同じマシンということもあってそう簡単にはいかず、ハミルトンはセクター3でオーバーランしてしまう場面もあった。

 31周終了時点で、第1スティントを引っ張っていたオコンとサインツがピットイン。これで全車がピットイン義務を消化することとなった。サインツはアロンソをオーバーカットするのに十分なギャップがあったものの、左フロントタイヤの装着が完全ではなく、危うくピット出口のトンネルでクラッシュしそうになってしまう。なんとか地上には出たものの、そのままリタイアとなってしまった。

 トップのボッタスの1秒後方にハミルトン、4番手ライコネンの1.1秒後方にフェルスタッペンがつけるも、それぞれなかなかオーバーテイクを仕掛けられない展開が続いた。

 一方、41周目には13番手を争うウェーレインがDRSを使いグロージャンを見事オーバーテイク。1年落ちのフェラーリ製パワーユニットを使うザウバーのマシンで、最新のフェラーリ製パワーユニットを使うハースのマシンをパスして見せた。しかし続くふたつ目のDRS区間で抜き返されてしまった。

 49周目にはボッタスとハミルトンの差が0.5秒まで縮まるも、ボッタスはセクター3でギャップを開き、すぐさまハミルトンをDRS圏内から追い出した。

 ボッタスは残り5周を切りラストスパート。51周目に1分40秒750、52周目に1分40秒650とファステストラップを連発し、一気にハミルトンとの差を4秒以上に広げた。

 最後はハミルトンを振り切ったボッタスがトップチェッカーを受け、今季3勝目。ハミルトンはボッタスの背後でプレッシャーをかけ続けたが、最後は約3.9秒差の2位で最終戦を終えた。

 3位はベッテルだが、メルセデス勢の速さに圧倒される結果となった。4位には、フェルスタッペンを抑えきったライコネンが入り、ドライバーズランキング4位でシーズンを終えた。

 ヒュルケンベルグが6位で8ポイントを獲得。ノーポイントに終わったトロロッソ勢を逆転し、ルノーがコンストラクターズランキング6位を手にした。

 7位、8位にはペレスとオコンのフォースインディア勢。今年中団チームの中では頭ひとつ抜けた安定感を最終戦でも見せた。

 9位は第2期マクラーレン・ホンダとしてのラストレースだったアロンソ。引退レースのマッサが10位に入り、ポイントを手にしている。マッサはレース後、無線でチームに感謝を述べていた。

 →【リザルト】最終戦アブダビGP:決勝結果

【関連ニュース】

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ F1
イベント名 第20戦アブダビGP
サーキット ヤス・マリーナ・サーキット
記事タイプ 速報ニュース