アロンソが問題訴えたPUは異常なし。一方、アップグレード投入も?
フェルナンド・アロンソがベルギーGPで異常を訴えたPUは、ホンダの検査の結果、問題が発見されず再使用可能となった。








フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は、ベルギーGPのレース中に無線で『エンジンに問題が発生した』と訴え、レースをリタイアした。しかし、レース後にパワーユニット(PU)を検査したホンダは、何も問題は見つけられなかったと明かしていた。
PUはさらなる分析のためにミルトンキーンズの研究施設に送られたが、ホンダはここでも異常を発見できなかった。
今週末のイタリアGPでアロンソがこのPUを使用することは可能だが、ホンダがアロンソのマシンにアップデートを施す可能性もあるため、このPUが使用されるかどうかは分からない。
ホンダはイタリアにアップグレードを持ち込むようだが、現時点でこれが導入されるかは不明なのだ。
ホンダが出力アップを狙ったアップデートを今回行う場合、投入されるのはアロンソのマシンのみとなり、ホンダはPU全体を交換することになるだろう。つまり、アロンソだけが35グリッドダウンのペナルティを受け、イタリアGPを最後尾からのスタートになる。
最終決定は金曜日のフリー走行の前、木曜日の夜に下される予定だ。
ホンダとマクラーレンは力強い結果が期待できるサーキットでのリザルトを最大化するため、戦術的にグリッドペナルティを受けることを狙っている。
そういう意味では、モンツァでペナルティを受けるのは理にかなっている。続くシンガポールGPが、今季残りのレースの中で、マクラーレンにとっておそらく最も良い結果が得られる可能性が高いとされているからだ。
アロンソはベルギーGPの場で、モンツァでペナルティを受ける可能性が高いとほのめかした。スパでは、チームメイトのストフェル・バンドーンがグリッドペナルティを受け、最後尾グリッドがほぼ確定していたため、予選でバンドーンはアロンソの前を走り、アロンソにスリップストリームを与える”風除け”の役割を担っていた。モンツァでアロンソがグリッドペナルティを受ける場合、この関係が逆転することになるという。
「僕たちはそれを計画していた」と、アロンソはバンドーンのスリップストリーム作戦について語った。
「来週(モンツァで)は、逆になるだろう。次は僕の番だ」
「僕たちは、ペナルティを利用しようとしていた。僕たちはポジティブにならなければならないし、チームのために最善を尽くそうとしている」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | イタリアGP |
ロケーション | アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ |
ドライバー | フェルナンド アロンソ |
チーム | マクラーレン |
執筆者 | Lawrence Barretto |