9位でポイント獲得のアロンソ「”マクラーレン・ホンダ”を誇りに思う」
アロンソは、”マクラーレン・ホンダ”としての最後のレースでポイントを獲得できて満足していると語った。














2015年にホンダがF1に復帰して以来、苦しい戦いを続けてきたマクラーレン・ホンダ。2018年からはマクラーレンはルノーと、ホンダはトロロッソとそれぞれ提携し、別々の道を歩むことになる。
このプロジェクトにとってのラストレースとなるアブダビGPで、フェルナンド・アロンソが9位フィニッシュ。ポイントを獲得して3年間のタッグに幕を降ろした。
ストフェル・バンドーンは、最終戦アブダビGPの週末を通してアロンソに近いペースを発揮していた。しかしレースでは、アロンソが9位に入りポイントを獲得したのに対し、バンドーンはペースに苦しみ12位。アロンソからは1分以上離されている。
「レースのスタートはすごく難しいものになった。クルマには何らかの問題があったと思う。少なくとも、最初から何かがおかしかった」と、バンドーンはレースを振り返った。
「僕は、まるでラリーカーをドライブしているように感じたんだ。タイヤを交換するのに加え、クルマのダメージを診るためにも早めにピットに入った。ピットストップの後も、しばらくは奮闘が続いた」
「ペースは徐々に、少しずつだけど回復していった。でも、素晴らしい状態とはほど遠かった」
バンドーンは、チームがこの問題を分析する必要があると強調したものの、ディフューザーにダメージを負ったことが原因で、クルマが運転できないような状態になってしまったと示唆した。
クルマはどのような状態だったのかと訊くと、バンドーンは「全くグリップが感じられず、いたるところでかなりスライドしていた。大きな問題のように感じた」と答えた。
「データをチェックして、何が間違っていたのかを確認する必要がある」
ペースに苦しむバンドーンはレース終盤、ケビン・マグヌッセン(ハース)や他の何台かから迫られるような状況だったものの、何とかポジションを維持してフィニッシュした。
「どうやってそれ(12位をキープ)を成し遂げたか分からない」と、バンドーンは述べた。
「僕は今日持っていたものから、だいたい最大限のパフォーマンスを引き出せたと思う。何台かのクルマを後ろに抑えてチェッカーを受けた。おそらく、それが今日できた最善のことだった」
一方のアロンソは、ウイリアムズのフェリペ・マッサとのバトル以外は、”あまり面白くない”レースだったと認めた。
「今日は僕たちの思い通りにレースが進み、ピットストップの後で彼(マッサ)をオーバーテイクできた」
「良いレースだった。僕たちの立場から言えば、あまりエキサイティングではなく、バトルが(マッサとの)ひとつだけしかなかった。その後はレースのほとんどをひとりで走っていたが、ポイントを獲得して終わることは良いことだ」
来年からルノー製のパワーユニットを使用するマクラーレン。アロンソは第2期マクラーレン・ホンダ最後のレースとしては満足しているようだ。
「このプロジェクトにとって、重要なレースだった」
「ポイントを獲得して終わりたかった。僕たちは堅実なレースをして、2ポイントを獲得した。それに満足している」
アロンソは”数レース”前から、2018年のことを考えていると認めたものの「このプロジェクトの3年間で、僕たちは成し遂げようとしたことには誇りを持つべきだと思う」と付け足した。
「結果という点では成功はしなかったが、誰もが非常に懸命に働いていた。僕たちの行く道は別れることになるが、将来的に双方が結果を得られることを願っている」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | 第20戦アブダビGP |
ロケーション | ヤス・マリーナ・サーキット |
ドライバー | ストフェル バンドーン |
チーム | マクラーレン |
執筆者 | Valentin Khorounzhiy |