アロンソ、eSportチームを設立。「ファンとレースする場を提供したい」
木曜日、フェルナンド・アロンソは自身のチームを立ち上げeSportに参入することをアブダビGPの会場で発表した。

木曜日、フェルナンド・アロンソは自身のチームを立ち上げeSportに参入することをアブダビGPの会場で発表した。F1ドライバーがeSportに参入するのはこれが初めてのこととなる。
アロンソは、マクラーレンのスポンサーであるロジテックとパートナーシップを締結し、「FA Racing G2 Logitech G」チームを立ち上げた。
このチームはF1シミュレーターレースや他のオンラインカテゴリーの最高峰シリーズに参戦し、世界王者を目指すことを掲げている。
発表会でアロンソは、「最終的に僕がチーム代表になったんだ」と微笑んだ。
「初めのうちは会議を行わないだろう。僕たちは仕事の流儀を完全に変えるつもりだ」
数カ月前、ロジテックとG2 Esports(eSport選手のためのマネジメントクラブ)が提唱したこのアイデアにアプローチを始めたと語るアロンソは、今がeSportに参入する適切な時期であると感じているようだ。
「非常に興奮させられるアイデアだし、完全に新しいものだ」
「他のカテゴリーのeSportは非常に盛り上がってきたが、レースに関してはまだ序の口だ。今後、大きな可能性があると感じている」
「そのような振興事業に初めて投資できて嬉しい。僕たちだけでなく、家にいるゲーマーやファンにとって楽しい時間を提供できるだろうと期待している」
チームはプロフェッショナル選手権を開催するFAレーシングやF1公式ゲーム、rFactorなどのカテゴリーに参戦する予定である。またアロンソはチームの計画の一部として、ファンと共にレースできる方法を模索しているという。
アロンソに対し、自分のチームと契約したかどうかを訊くと彼は次のように語った。
「まだしていない。しかし僕たちは、ファンとオンラインで競争するためのいくつかのアイデアを持っている。毎月、僕たちが抱えるプロドライバーだけでなく、僕自身もレースに参加できるようにするつもりだ」
「僕は間違いなく遅いだろうね。アマチュアレベルに近いだろう。ただ初めてのことだから楽しめると思う。今後、世界中の誰もが利用できるプラットフォームを形成したい」
若いファン
F1の商業面のマネージング・ディレクターであるショーン・ブラッチズは、アロンソが立ち上げたeSportチームが若いファンのF1に対する関心度を高めることを期待している。
「フェルナンドのチームは、F1を盛り上げる施策のひとつとなるだろう。他のブランドが他のカテゴリーに参入するように、彼がこのアイデアに信頼性を与えている」
「多くのドライバーやアスリートが第2のキャリアとしてビジネスを行なっている。ファン参加型のレースゲームになると思うが、これは大きなビジネスであり、拡大していく余地がある」
「F1とフェルナンドは、2年前からその初期段階にある」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | フェルナンド アロンソ |
執筆者 | Jonathan Noble |