アロンソ、FIAの対応に不満「彼らはビールを飲んでいたのかも」
アロンソは、パーマーがシケインをきちんと通過しなかったことに対するFIAの対応に不満を漏らしている。







マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、ルノーのジョリオン・パーマーがシケインをきちんと通過しなかったにもかかわらず、ポジションを戻さなかったことについてのFIAの対応の遅さ、甘さへ不満を抱いている。
イタリアGPの決勝レース序盤、パーマーと12番手を争っていたアロンソは、パーマーがふたつ目のシケインを飛び越えたことを無線で訴えていた。
その後パーマーには5秒ペナルティが課されたが、彼はマシントラブルでレースをリタイアした。リタイアを聞かされたアロンソは、それが”カルマ”(運命)だと答えた。
ギヤボックスに問題を抱えながら走行を続けていたアロンソは、パーマーがポジションを戻さなければいけなかったことは明らかであり、スチュワードはこの件に反応するのが遅すぎたと考えている。
「シケインを迎えた時、僕らはサイド・バイ・サイドだった。僕はブレーキを遅らせてなんとかシケインを対処したけど、彼はそうせずシケインを乗り越え、僕の前を走り続けた」とアロンソは話した。
「たいていの場合、どうなるのかはルールで明らかになっている。つまりシケインでサイド・バイ・サイドだったら、1台のマシンはシケインをきちんと通過できるが、もう1台はそれができないし、ポジションを戻さなければならない。でも今回は、FIAはビールを飲んでいたのかもしれないね」
「これは僕の判断ではない。今回はスチュワードが何を考えているのかわからなかった。しかしいずれにせよ、16番手や17番手を争うことは重要ではない。でも観客は普通のものを見たがっているんじゃないかと思う。パーティーではなくてね」
またアロンソは、5秒ペナルティでは不十分だったと感じているという。
「十分なペナルティではなかった。ギヤボックスに熱のトラブルを抱えていた状態でジョリオンの後ろを3周か4周走ったせいで、僕は10秒失ったんだ。普通サッカーでは手でボールを触ったら反則だし、ペナルティを課せられるよね」
アロンソは、次戦シンガポールGPでペナルティを受けずにギヤボックスを交換することができるようにするため、残り2周のところでリタイアした。
また、ギヤボックスの問題は5周目辺りから起き始め、毎ラップ大幅にタイムを失うことになっていったとアロンソは語った。
「毎ラップ1.5秒失っていたし、今日は難しいレースだった」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | イタリアGP |
ロケーション | アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ |
ドライバー | フェルナンド アロンソ , ジョリオン パーマー |
チーム | マクラーレン |
執筆者 | Pablo Elizalde |