
F1第13戦イタリアGPのフリー走行2回目(FP2)が行われ、メルセデスのバルテリ・ボッタスがトップタイムをマーク。ルイス・ハミルトン(メルセデス)が2番手となった。
FP2は荒天の予報だったが、雲は多いもののドライコンディションでスタート。気温は25度、路面温度37度だ。
ほとんどのマシンがソフトタイヤで走行を開始。まずはボッタスが1分22秒475でトップに立つと、0.2秒以上後方にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、キミ・ライコネン、セバスチャン・ベッテル(共にフェラーリ)がつけた。
遅れてコースインしたハミルトンは、1分22秒103をマーク。タイムを更新していたボッタス、ライコネンよりもさらに約0.3秒上回ってみせた。
セッションが開始30分を過ぎようという頃、フェルスタッペンがスーパーソフトを投入しアタックするが、ボッタスのタイムにも及ばず3番手止まりだった。
フェラーリ勢がスーパーソフトを投入したのは、セッション残り53分過ぎ。ベッテルは1分21秒546を記録した。だが、直後にボッタスが0.140秒上回る1分21秒406をマーク。ハミルトンも僅差の2番手につけた。
セッションが折り返しを迎えようという頃、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が無線で『ノーパワー』と訴えた。ただ、チームからの指示でステアリングを操作した結果、問題は解決したようで走行を続けた。
ストフェル・バンドーン(マクラーレン)は、ダニエル・リカルド(レッドブル)の0.195秒差の7番手につけた。アロンソも、残り30分を切る頃に予選シミュレーションを行い、8番手となった。
その頃には、各車がロングランにプログラムを移行していった。ベッテル、ボッタスはソフトタイヤ、ライコネンとハミルトンはスーパーソフトを装着してロングランをスタートした。
ところが、カルロス・サインツJr.(トロロッソ)のエンジンがブロー。マシン後部から白煙を上げ、コースサイドにマシンを止めてしまった。
セッション残り13分という頃には、ケビン・マグヌッセン(ハース)がアスカリシケインでマシンストップ。レズモコーナーを通過した際に、右リヤサスペンションのアームが破損してしまったのだ。このマシン処理のためバーチャルセーフティカーが出されたが、約3分ほどで解除されている。
ハミルトンはセッション残り8分を残し、早々に走行を切り上げた。同じ頃、トロロッソはダニール・クビアトにもトラブルが発生したようで、ピットにマシンを呼び戻した。
セッションが終了し、トップはボッタス。2番手にはハミルトンが続いた。ただ、トップから0.140秒差、ハミルトンとは0.1秒以内の3番手にベッテルがつけている。
4番手はライコネン、5番手と6番手にはフェルスタッペンとリカルドのレッドブル勢となった。ライコネンとフェルスタッペンの間には約0.6秒と大きなギャップがある。
7番手バンドーン、8番手にアロンソが入った。ただ、9番手エステバン・オコン(フォースインディア)、10番手フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)との差はほぼなく、予選Q3進出争いは激しくなりそうだ。
予選前最後の走行となるFP3は、日本時間18時にスタートする。
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | イタリアGP |
ロケーション | アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ |
執筆者 | 松本 和己 |