ウイリアムズ、批判浴びるストロールを擁護「旧スペックPUが足枷に」

ウイリアムズは、ストロールがブラジルで旧仕様のパワーユニットを使わざるをえなかったために、パワー不足に苦しんでいたと明かした。

 ブラジルGPは、ウイリアムズのドライバーふたりの明暗が分かれるレースとなった。最後の母国レースとなったフェリペ・マッサは、ビッグ3チーム(メルセデス、フェラーリ、レッドブル)を除いた中で最上位となる7位でフィニッシュした一方、ランス・ストロールは完走したマシンの中で最下位の16位となった。

 ストロールの低調なパフォーマンスに、ウイリアムズOBでストロールと同郷の元F1チャンピオン、ジャック・ビルヌーブは「今季、彼は成長していない」と痛烈な批判を浴びせている。

 しかし、ウイリアムズのテクニカルチーフであるパディ・ロウは、ストロールにとって今回のレースではほぼチャンスがなかったと語った。なぜならフリー走行3回目でギヤボックスに問題が生じたことで、彼は以前使用していた3基目のパワーユニットを再使用せざるをえなくなり、パワー不足に悩まされていたからだという。

「今週末、ランスの流れはあまり素晴らしいものではなかった。そしてそれは、彼のせいではない」とロウは説明した。

「彼はFP3でギヤボックストラブルに見舞われた。これは計器の一部が破損したことにより起きた故障だ。そのプロセスの中で、高速で走行しているにもかかわらず低いギヤに入ってしまい、エンジンが18000rpm以上まで回ってしまった。だから、エンジンが終わってしまったんだ」

「そのエンジンは(最新仕様の)4基目だったので、我々は3基目のエンジンを彼のマシンに戻した。おそらく、今季は残りもこのエンジンを使っていくだろう」

「残念ながら、3基目のエンジンは4基目に比べていくつかの理由でパフォーマンスが低い」

「つまり、ランスが予選で良くなかったのもパフォーマンスが見劣りしていたのもそのせいだ」

 3基目のエンジンを使用する上で最大の問題は、オーバーテイクを助ける”魔法のエンジンモード”をストロールが使えなくなってしまったことだ。

「スタート時に失速したのは残念だったが、ランスにとって1番大きな打撃は、かなり長い間ロマン(グロージャン/ハース)の後ろで詰まってしまったことだ。そのせいで(トロロッソのピエール)ガスリーに対するアドバンテージを失うことになった」

「実際には再使用するつもりではなかったため、このエンジンで多くの走行距離を走っていた。だからあるエンジンモードが使えず、追い抜きが非常に難しくなっていた」

「その後、彼はグロージャンを抜こうとしてタイヤにフラットスポットを作ってしまった。そしてそれが、彼のレースをさらに台無しにしてしまった。今回のレースは、ランスにとって忘れたい週末のひとつだろう。しかし、その発端は彼のせいで起きたことではなかった」

 チームはストロールのマシンに5基目の新しいパワーユニットを投入するかどうか検討はしたものの、追加で発生するコストが新しいパワーユニットがもたらす利益に見合うものではないと判断されたと、ロウは付け加えた。

”パーフェクト”だったマッサ

 ストロールの結果は残念だったものの、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)をオーバーテイクし、最後まで抑えきって7位フィニッシュを果たしたマッサをロウは賞賛した。

 マッサについて「パーフェクトだ」とロウは語った。

「みんな、昨年のブラジルでの彼の”最初の引退”を覚えている。非常に印象的だった。それより素晴らしいお別れの筋書きにはならなかったが、彼の完璧なドライブによって実際にははるかに良い結果になった」

「ビッグ3チームを除いた中のトップだ。おそらく彼が最速のマシンを持っていたわけではないとは思うが、非常に大きなプレッシャーの中で、彼の素晴らしい技能と経験によってそのポジションを獲得することができたのだ」

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シリーズ F1
ドライバー ランス ストロール
チーム ウイリアムズ
記事タイプ 速報ニュース