エリクソン、”体重差10kg”の不利が大きく影響「毎周0.4秒損している」

ザウバーのマーカス・エリクソンは、チームメイトと比べて車重が10kgほど重いために”不利”だと明かし、パフォーマンスに大きな影響が出ていると語った。

 多くのF1チームは今季、マシンの重量に悩まされてきた。通常、F1マシンは規定されている最低重量よりも軽く作られ、バラスト(重り)によってマシンバランスの調整が行う。だが、今季はその最低重量(728kg)をオーバーしてしまうチームが多かったとみられている。

 空力関連のレギュレーションが大きく変わり、マシンに多くのエアロパーツが追加されていることが、その大きな要因のひとつだ。当然、シーズンが進みアップデートでパーツが増えていけば、さらに重量の問題は深刻化していく。その分、ドライバーの体重にもしわ寄せがくることになる。

 メルセデスも、今シーズン序盤にマシンの軽量化に取り組まなければならなかったチームのひとつだ。さらには、つい先週に行われたマレーシアGPの金曜フリー走行後にも、重量をオーバーしている懸念があったため、センサーを取り除いていたことをバルテリ・ボッタスが明かしている。

 今季のザウバーは、マーカス・エリクソンのマシンが4~8kgほど重量オーバーの状態で走行していると考えられている。マシン重量がオーバーすることはレギュレーション違反ではないが、直接マシンパフォーマンスに影響が出てしまう。エリクソンもチームメイトのパスカル・ウェーレインと比べて重量の点で不利になっていると主張した。

 ウェーレインは今季これまで2度の入賞で5ポイントを獲得しているが、エリクソンは未だノーポイント。予選では、エリクソンがウェーレインに対して4勝9敗と、チーム内の直接対決でも負け越している。ところがレースの平均ペースでは両者の差は0.049%と、どのチームのペアよりも差が小さいのだ。

「僕たちは僅差だけど、結果的に彼が僕に勝っている。好ましい状況じゃないよね」とエリクソンは語った。

「僕は体重の面で不利だから、難しい状況なんだ。シーズン序盤はそんなに大きな差ではなかったけど、ここ4~5レースは10kgくらい(車重が)違う」

「その違いがどんなサーキットでも、どのラップでもタイムに大きな影響を及ぼす。普通は、10kg違えばラップタイムで0.3~0.4秒変わると言われている」

 エリクソンは、体重を減らすために”いつどんな時も”気をつけているものの、身長が高い(180cm)ことが問題になっていると述べた。

「体重が僕の状況を難しくしている」

「ウェーレインのペースが僕のベンチマークであり、僕はできるだけ多く彼を倒す必要がある」

「おそらく、僕が何年もF1にいる中で今年のマシンが一番最悪だと思う。そうなると自分のスキルを示すのも難しいし、より良いシートを得るのも難しくなってしまう」

ザウバー残留がF1に残るための最高の選択肢

 ザウバーで3シーズンを過ごしたエリクソンは上位チームへの移籍を狙っていたものの、2018年もF1グリッドに留まるためには、ザウバーとの4年目のシーズンを迎えるのが最高の選択肢だと認めた。

 彼のマネジメント担当者は、フェリペ・マッサが座るシートの行方が注目されているウイリアムズと交渉を行ったものの、すでに候補者はメルセデスの育成ドライバーであるウェーレインを含む4人(フェリペ・マッサ、ロバート・クビサ、ポール・ディ・レスタ)に絞られており、エリクソンはその中に入ることが出来ていないとmotorsport.comは考えている。

 一方で、ザウバーはパワーユニットの供給元であるフェラーリとの距離を縮めており、フェラーリ育成ドライバーであるシャルル・ルクレールやアントニオ・ジョビナッツィが、ザウバーからF1デビューする可能性が高いとみられている。

 来季のドライバーが未発表となっているトロロッソに加入するような奇跡をエリクソンが起こせない限りは、ザウバーがルクレールかジョビナッツィとの契約に同意しないことを祈るしか、彼にF1シート獲得の道はない。

「僕から見てウイリアムズは望み薄だと思うから、現時点でザウバーがおそらく最も有力な選択肢だ」とエリクソンは認めた。

「僕たちは違うシートを求めて周囲を探っているけど、それは来年の契約を持っていないドライバーみんながすべきことだと思う」

「現時点では、契約は出来ていない。僕のマネジメントは懸命に努力しており、僕たちはいくつかの選択肢を考えているところだ」

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー マーカス エリクソン
記事タイプ 速報ニュース