シリル・アビテブールは、エステバン・オコンがまだ来年のルノーをドライブする可能性がある者のひとりだと話した。
ルノースポールの代表を務めるシリル・アビテブールは、たとえ19歳のエステバン・オコン(マノー)が、将来チャンピオンチームに加入するためにチームを離れる可能性があり、メルセデスと契約したままであっても、彼が来年もレースに出場するのならハッピーだと話した。
アビテブールは、「彼がマノーでドライブし、一時的にルノーからメルセデスに行ったとしても、我々が彼に興味をなくしたのではないということをはっきりさせておきたい」とmotorsport.comに話した。
「誰もが知っているように、彼は来年のルノーのドライバーの候補者のひとりだ」
「現時点では正直、どんな推測もしたくない。物事はオープンだ。我々は重要な局面に立っているが、公にはできない。しかし、私たちが決定を下したら、できるだけ早くみなさんにお知らせするよ」
F1では伝統的に、育成ドライバーをライバルチームに行かせて、呼び戻すということはされてこなかった。
しかしアビテブールは、ルノーのマネージメントは、一時的なものであればメルセデスを”有効活用”することに問題はないとみなしていると話した。
「ルノーとメルセデスグループの親会社であるダイムラーが、ロードカービジネスで強力なパートナーであるという意味では、難しいことではない」
「だから彼らは、我々がドライバーという財産をシェアしていることをポジティブに捉えている。ドライバーは財産だ。モノじゃないけどね」
「だからこれは問題じゃない。他のチームにとってはもっと難しく見えるかもしれないが、ダイムラーはきちんとこれを受け入れている。正直なところ、私たちはパフォーマンスだけを気にしているんだ」
だが、他のチームのドライバーを起用することは長期的な解決にはならない、とアビテブールは認識している。
「ひとつ言えるのは、今ルノーとダイムラーは非常に良好な関係にあるが、今後は我々の将来を考え、ドライバーに投資しないといけない」
「状況によっては、来年そうなるかはわからない。だけどいつか、2018年か2019年かもしれないが、ルノーのドライバーはそうなるだろう。ルノースポールアカデミーの要求で、ドライバーを育成しないといけないからね」