オコン、ペレスとの関係改善に向け「メルセデスにアドバイスを受けた」
今シーズン中緊張感が高まったフォースインディアのオコンとペレス。オコンはこの関係改善のため、メルセデスにアドバイスを求めたという。

フォースインディアのエステバン・オコンは、チームメイトであるセルジオ・ペレスとクラッシュした後、この関係に対処すべく、メルセデスのトト・ウルフに相談を持ちかけたという。
フォースインディアのふたりは、ベルギーGPの決勝レース中に2度にわたって接触。オコンはペレスが「自分を殺そうとした」と主張し、ペレスは「自分自身を守ろうとしただけだ」と語った。
このチームメイト同士の問題は、何もこれが初めてのことではなかった。カナダではポジションの入れ替えをめぐって口論を起こし、アゼルバイジャンとハンガリーでも”同士討ち”。そしてベルギーでの接触が起きたのである。これによりフォースインディアの首脳陣は、その後チームオーダーを発令。ふたりが自由に戦うことを禁止した。
ベルギーのレース後、オコンはウルフに電話をかけ、事件とチームメイト間の緊張感の高まりについて相談を持ちかけたという。ウルフは前年まで、チームにルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグというふたりのドライバーを抱えており、この二人の関係に対処しなければならないという経験を有している。
「僕が最初にやったことは、おそらくウルフに電話をかけ、彼らがルイスとニコをどう扱ったのかを知ることだった」
オコンはmotorsport.comにそう語った。彼はメルセデスの育成ドライバーのひとりであり、ウルフとの間にパイプがあったのだ。
「確かに僕は、彼らに助言を求めた。そしてメルセデスは、僕を助けてくれたんだ。僕はメルセデスとしての視点と、フォースインディアとしての視点を持つことになった」
「色々な視点を持つことは、常に助けになる。しかし、メルセデスからの意見は特に役立った。彼らはワールドチャンピオンだから、何を話せばいいか分かっているんだ」
「アドバイスの詳細について語ることはできないけど、良い助言になった。良いアドバイスだったから、大いに参考になった」
オコンとペレスはその後、事件を忘れ、前に進んでいくことになったという。
「僕らはお互いに、リスペクトし合うのが重要だ。そしてチームにとっては、良い雰囲気があることと、協力し合って正しくマシンを開発していくことが重要なんだ」
そうオコンは語る。
「僕らは休日に一緒に出かけることはないかもしれない。でも、うまくやっていくんだ」