F1フル参戦を迎えるガスリー「最高の結果を得たい」とマシン向上を願う

今シーズン初めてF1へフル参戦するガスリーは、オフシーズンの間の準備や、先日行われたシェイクダウンについて語った。

 今シーズンより初めてF1にフル参戦を果たすトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー。昨年スーパーフォーミュラに参戦した彼は、今年もホンダとレースをする環境に身を置くことになった。その彼に日本人との仕事の仕方、コミュニケーションの取り方、そして先日行われたトロロッソ・ホンダの新マシン『STR13』のシェイクダウンやテスト初日を終えた時点での感想を聞いた。

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ーーシェイクダウンはどうでしたか?

「シェイクダウンはただあらゆることが適切に機能するかどうかをチェックするだけだった。パフォーマンスに関する走行は行っていない。それにひどい雨が降ってきてしまった。本当に難しいコンディションで、最終的には……この日はそれほど走ることができなかった。おそらく走行できたのは12周くらいだった」

「ブレンドン(ハートレー)も12周走っていた。全てが適切に動いているかを機能するために、最初のうちはピットから出て、その後ピットに戻って、またコースに出て、という流れの繰り返しだった。だからパフォーマンスについては、最大限のものを引き出すという段階からは程遠い。シェイクダウンが始まってエンジンを始動させるや否や、問題などがなければピットへ戻る、といった流れだった」

ーー何か驚いたことはありましたか?

「驚いたことはなかった。というのも、僕は何の期待もしたくなかったからね。可能な限り最善のパッケージを作るために、冬の間にトロロッソとホンダが懸命に作業をしていたこともわかっている」

「彼らは妥協点を見つけなければならなかった。トロロッソはマシンの形に妥協をし、ホンダもまた妥協をした点があった。だけどこれは、『OK、マシンはこういう形状になる。だからあなた方はこれに対応する必要がある』と言うための唯一の方法ではない。ホンダとのコミュニケーションという点では、トロロッソはよくやったと思う。すでにいくつかポジティブな結果も見えている。まだ少し稼働しただけだが、これがどのようになってくのか、4日間のテストの中で確認する必要がある。うまくいってくれることを願っているよ」

ーー日本人と仕事をするのはこれで2回目ですが?

「スーパーフォーミュラに参戦するために、2017年の初めに準備を始めた時のようだ。スーパーフォーミュラでの経験が自分の役に立つのかどうか分からなかったけど、素晴らしい経験だった。彼らはとても礼儀正しくて、他人に対して敬意を持っていて、目標に向けてとても集中していた。だから僕は日本人の考え方が好きだ」

「彼らにとって結果は非常に重要なものなので、チームへの献身や責任という意味では、彼ら以上に熱心な人を見つけることの方が難しいくらいだ。だから彼らと仕事をするというのは素晴らしいことだ。チームとしても良い機会だと思うし、これが短期間であっても長期間であっても、チームにとっては申し分ない。トップチームのようなリソースのこともある。素晴らしい機会だ」

ーー日本人と働くための最善策とはなんですか?

「それはたくさんある。例えば彼らとコミュニケーションを取る時は単刀直入に発言し、常に建設的な話をする必要がある。つまりものの良し悪しをはっきりと伝え、ストレートに話さなければいけない。でも人間は複数のことを同時に行うことができないから、変更を必要とするときは、彼らと話すためのある特定のやり方で話さなければいけない」

「しかし結局、一番重要なのは日本人に限らず誰もがそうであるように、お互いに強い信頼関係があるということだ。彼らから自信や信頼を得ることは非常に難しい。だから彼らのことを完全に理解する必要がある」

「それに彼らはかなりシャイだから、初めは常に保守的な態度を取っている。それでも彼らのことを知り、コミュニケーションを試み、理解し合おうとすれば、彼らは徐々に心を開き始めると思う」

ーー今シーズンに対する抱負は?

「ドライバーはみんなでそうあるように、できる限り最高の結果を得たいと思う。だから今季のマシンのパフォーマンスが向上することを強く願っている。シーズン序盤は少し厳しい戦いになるだろうけど、なにが"厳しく"なるのかはまだわからない。シャシーやエンジンはシーズンを通してアップグレードされていくだろうけど、僕たちはマシンのポテンシャルを見るためにテストを行う必要がある。それを図るためには現時点で他のチームがどこに位置しているかを見なければならない」

「テストを行うことで自分自身に集中したり、マシンをできるだけ理解したり、また他のチームがどのようなステップアップをしたのかを確認することができる。うまくいけば早いうちから中団チームの中で戦うことができると思っている」

ーーF1フル参戦1年目のためにどのような準備を整えましたか? テスト初日を見ていていかがでしたか?

「すごく良かった。僕にとってこれがシーズンの出発点だったから素晴らしい気分だった。"これが今年の僕のマシンだ"と感じたその時から、僕はスタートを切ることができた」

「1月の初めから全ての準備がスタートし、そこからしばらくドライブはそこそこにトレーニングをたくさんしてきた。1月中旬にシミュレーターに乗り始め、2月にシェイクダウンを行った。そして僕たちはそのままファクトリーに向かって、マシンを確認した。そこで知った全てが僕のアドレナリンと興奮を掻き立て、日が経つに連れて増していっている。開幕戦がそのピークだと思うけど、今もかなり最高の気分だ」

Interview by Oleg Karpov

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この記事について
シリーズ F1
記事タイプ インタビュー