クビサの夢遠のく? ウイリアムズシート争い、シロトキンがリードか
ウイリアムズに残っているF1シート獲得を争っているセルゲイ・シロトキンは、ロバート・クビサを大きくリードしているようだ。





先週、アブダビで行われたピレリタイヤテストで、ウイリアムズはセルゲイ・シロトキンとロバート・クビサを評価。この結果、シロトキンがクビサを大きくリードしたようだ。
ラリー事故での負傷によりF1を離れたクビサだが、2010年以来のF1復帰に向けこれまでルノーとウイリアムズでマシンを走らせ、印象的なアピールをしてきた。
ウイリアムズは、アブダビでの彼のフィードバックについて高評価を下し、彼の怪我がレースに支障をきたすことはないと断言。チームとクビサは強固な関係を築き上げているように見えた。
しかしながらウイリアムズは、来季ランス・ストロールの相棒となるドライバーはパフォーマンスを基準に決定するとも主張してきた。そして純粋なパフォーマンスという点ではシロトキンの方がクビサよりも強力なドライバー候補であると、データが示しているという。
現在、今年はルノーでリザーブドライバーを務めた22歳のロシア人であるシロトキンとチームの交渉が進行中のようだ。それでも、最終契約が締結されるまでに、まだいくつかの細かい事項が解決に至っていないと考えられている。
シロトキンは、ボリス・ローテンベルクによって設立されたロシアのレーシングチーム、SMPレーシングからの支援を受けているとみられる。ローテンベルクはSMP銀行のオーナーも務めており、その支援は1500万ポンド(約22億7千万円)にものぼるようだ。
シロトキンとの契約が締結に至らなかった場合は、同じロシア人のダニール・クビアトが”バックアップ”の選択肢となると考えられている。
motorsport.comの調べによれば、クビサはもはやレースシートを争う立場になく、2010年以来のF1カムバックという夢の実現は遠のいてしまったようだ。今季、フェリペ・マッサの代役としてハンガリーGPに出場し、シートを争っている候補のひとりだと考えられてきたポール・ディ・レスタも、同じく候補から外れてしまったと考えられている。
ウイリアムズは未だ来季のドライバーラインアップについて、公式のコメントは出していない。
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | セルゲイ シロトキン |
チーム | ウイリアムズ |
執筆者 | Lawrence Barretto |