グリッドを"乾燥"させるチームが続出。フォースインディアが苦言
フォースインディアは他チームがマレーシアGPでグリッドを乾燥させる違反を行なっていたことをFIAに報告した。

マレーシアGP決勝日の早朝には、豪雨がセパン・サーキットを襲った。しかしレース開始までには路面はほとんど乾き、ところどころウエットパッチが残っていたものの、ドライタイヤでスタートできるほどになっていた。
スタート直前、いくつかのチームはスターティンググリッドを乾燥させるために、乾燥機を持ち込んでいたという。しかしこの行為は、スポーティングレギュレーションの第22.3条で規定されている「コースを走行したことによる場合を除き、競技参加者はコース路面のいかなる部分のグリップも改変するよう試みてはならない」という条文に反している。
フォースインディアのCOOであるオットマー・サフナウアーは、FIAに対してグリッド上で起きたことの問題を提起したが、最終的にいずれのチームにも罰則が下されることはなかった。そしてレースの公式結果が出された後には、それを変更することは基本的には許されない。
サフナウアーはMotorsport.comに対し、次のように語った。
「許されていないのに、半分以上のクルマがグリッドを乾かしていた。我々はそうしなかった」
「我々はルールを守った。それにより濡れたグリッドからスタートした我々よりも、グリッドを乾燥させていた他の人たちの方が良いスタートを切った」
「マクラーレンはグリッドを乾かしているチームのひとつだったと思う」
FIAのレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングに対し、この問題を取り上げるように求めるかどうか尋ねたところ、サフナウアーは次のように答えた。
「すでにその問題を取り上げた」
「私はチャーリーと話していないが、他のFIAメンバーと話している。彼らがそれによって困惑するかどうかは分からない。何か起こすかどうかもわからない」
「我々は彼らがやった間違いを指摘した。許可されていないのにもかかわらずだ。多くのマシンがそれをやって、良いスタートを切った」
今週末の日本GPで、チームマネージャーがミーティングを行う際、この問題が議論される可能性が高い。
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | マレーシアGP |
ロケーション | セパン・インターナショナル・サーキット |
執筆者 | Lawrence Barretto |