グロージャン”排水口の蓋事件”で、マッサ2009年の事故を思い出す
排水口の蓋を踏み大クラッシュを起こしたグロージャンの真後ろを走っていたマッサは、2009年に起きた事故を思い出したと語る。








マレーシアGPのフリー走行2回目で、ハースのロマン・グロージャンが外れた排水口の蓋を踏んでクラッシュした。この時、グロージャンのすぐ後ろを走っていたウイリアムズのフェリペ・マッサは、2009年ハンガリーGP予選で自身に起きた事故のことを思い浮かべたと語る。
グロージャンは、マレーシアGP初日のフリー走行2回目終盤、ターン12で外れていた排水口の蓋を踏んでしまった。これにより彼のマシンの右リヤタイヤは完全に破壊され、コントロールを失ったグロージャンのマシンは、激しくタイヤバリヤに叩きつけられた。
グロージャンは自力でマシンを降り、歩くことができたが、念のためメディカルセンターに搬送された。また、この事故の影響でセッションは赤旗中断。FIAは問題を解決するには時間がかかると判断し、結局セッションが再開されることはなかった。
マッサは2009年のハンガリーGP予選で、前を走っていたマシンが落としたスプリングがヘルメットを直撃、選手生命の危機に遭遇したことがある。そのマッサは、今回クラッシュを起こしたグロージャンの真後ろを走っていた。
「今回は幸運なことに、僕のマシンを飛び越えていくようなパーツはなかった。そして、この事故でロマンにも何の問題もなかったのは良かった。もちろん、彼のクルマは無事じゃないだろうけど。彼が大丈夫で本当に良かった」
そうマッサはmotorsport.comに対して語った。
「FIAは、全てのことを正しい方向でコントロールする必要があると思う。だから、もうこういうことは起きてはいけないんだ」
「僕は彼のすぐ後ろを走っていた。そして最初に思ったことは、(09年のハンガリーGPで)スプリングが頭に当たったことだった。排水口の蓋だなんて、それはちょっと大きすぎるけど!」
「彼が何かを踏みつけるのが、僕には見えた。でも、それが何かは僕には分からなかった」
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