グロージャン、過酷な”灼熱”シンガポールGPを警戒「暑さに苦しむかも」
蒸し暑いコンディションと、身体的に厳しくなった現代F1マシンの影響で、ドライバーたちが苦しむことになると、ロマン・グロージャンは語った。

シンガポールGPは、F1カレンダーの中でも最も身体的に厳しいレースだと言われる。過去3年、レース中の気温は30~34度に達し、湿度も約80%と高温多湿だった。さらには、ストリートサーキットという性質上クラッシュが起きやすく、2時間レースとなる可能性も高い。
そういった従来の条件に、ダウンフォースが増加しコーナーの通過速度が上がった新世代のF1マシンという要素が加わることになる。ドライバーたちは厳しい環境に対応するため、トレーニングや順応するためのプログラムを強化してきた。
ハースのロマン・グロージャンに、今回のレースの身体的な負荷について訊くと「トレーニングによって体力は強化されたが、暑さで非常に悪い状況に陥る可能性が高い」と、彼は答えた。
「いつも、レース中は身体が保つんだ。だけどチェッカーを受けると、すべてのスイッチがオフになる感じなんだ」
「重要なのは、レース中にドリンクを飲むことだ。簡単なことではないけどね。グリッドでコックピットに乗るときにはすでに汗をかいているし、こんな風に考えるんだ。”あと2時間マシンに乗っていなきゃいけないし、もっと暑くなるんだ”ってね」
「今年のチャレンジのうちのひとつだと、僕たちは考えている」
トロロッソのカルロス・サインツJr.は、シンガポールに向けての準備のため、6月からトレーニング方法を工夫したという。
「僕は50度のサウナの中で、トレーニングをしてきた」
「シンガポールのようなレースに向けて、6月ごろから追加で準備をしてきた」
「僕は夏の間、暑い環境でトレーニングしてきた。準備ができているという自信はあるけど、どれだけ準備をしてきたとしても、暑さには苦しめられることになるんだ」
「今年は新しいマシンだから、今週末は身体的にも精神的にも特に厳しいレースになると思う」
フォースインディアのエステバン・オコンも「いつも以上に多くのトレーニングや有酸素運動をしてきた。すごく重要だと思ったからね」と述べた。
「暑さに慣れ、汗をかくのに慣れるのが重要なんだ。ここに着いてからは、よく水を飲み、正しい食べ物を摂るようにしている」
「サウナにエアロバイクを持ち込んだりもした。あまり良い感じではなかったけど、必要なことだった」
一方マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、”期待”していたよりもマシンが身体的に厳しくないため、ドライバーたちはシンガポールでも苦労しないと感じているようだ。
「今回と、次回のマレーシアはより身体的に厳しいレースにはなると思う」
「ただ、冬に実際にこのマシンに乗り込んだ時も、ニュースの方が大げさだったので、今回もOKだと思うし誰にとっても問題ないと思う」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | シンガポールGP |
ロケーション | シンガポール市街地コース |
ドライバー | ロマン グロージャン |
執筆者 | Lawrence Barretto |