サインツJr.「クビアトにはできるだけ早くF1に戻ってきてほしい」
カルロス・サインツJr.は、ダニール・クビアトがレッドブルのプロジェクトから外れたことを残念だと語る。

ダニール・クビアトは、アメリカGPで3戦ぶりにトロロッソのシートに復帰し10位入賞を果たしたものの、その後レッドブルのプログラムから離れたことがわかった。彼は現在、今後自身が活躍するフィールドを探しており、ウイリアムズやザウバーと接触していると考えられている。
一方、時を同じくしてトロロッソを離れたのは、カルロス・サインツJr.である。しかしサインツJr.はクビアトとは違い、アメリカGPからルノー入りを果たしている。
クビアトの離脱について尋ねられたサインツJr.は、次のように語った。
「確かに、感じるモノがある。ダニー(クビアトの愛称)は、ゴーカート時代からとても近くで戦ってきたから」
「僕らは2009年のちょうど同じ日にレッドブルのプログラムに参加した。そして2010年にはその初年度を迎えた。僕は彼に長くF1にいて欲しいと思っていた。だからすぐに戻ってきてくれることを願っている」
レッドブルでは常に大きなプレッシャーに晒されることを、サインツJr.は認めた。
「おそらく世の中で最も厳しいプラットフォームだ」
そうサインツJr.は語った。
「それはすべてを与えてくれる。しかしその一方で、与えたモノをすべて奪い去ることもできる」
「レッドブルによって落とされたり、チャンスを与えられた人たちがいなければ、僕がF1マシンをドライブできたり、F1で戦うことはなかったと思う。彼ら(レッドブル)は非常に厳しいけど、厳しいのにはそれだけの理由がある」
「そのプレッシャーは、僕を今のようなドライバーに育てあげた。そのプレッシャーがなければ、あるいは”勝たなきゃいけない、実行しなきゃいけない、責任を遂行しなきゃいけない”という想いがなければ、2014年にワールドシリーズ(フォーミュラ・ルノー3.5)を勝つための大きな一歩を踏み出すことはなかっただろう」
「それは本当に大きなプレッシャーだ。それがなければ、多くの経験を蓄積し、自分自身に自信を持った後、2015年にドライバーとして大きな一歩を踏み出すことはできなかったし、今ルノーに乗っていることはなかっただろう」
サインツJr.は最近加入したルノーには、これまでとは違った雰囲気があることを認めた。
「物事の進め方は大きく異なる」
そうサインツJr.は語る。
「アプローチも全く違う」
「でも最終的には重要なことはいつも一緒だ。それはつまり結果だ。いい結果を残せれば、満足することができるだろう。今のところ、F1ではそれは何も変わらない。最終的な結果が重要であり、それにこそ値打ちがあるんだ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | カルロス サインツ Jr. , ダニール クビアト |
チーム | アルファタウリ・ホンダ |
執筆者 | Adam Cooper |