ザウバー、タイヤ管理に”突破口”? ポイント逃し悔しがるエリクソン
マーカス・エリクソンは、ザウバーF1チームがタイヤの管理について”突破口”を見つけたことが、最近の好調の理由だと語った。

今季、1年落ちのフェラーリ製パワーユニットを使用しているザウバー。シーズン前半にはパスカル・ウェーレインがポイントを獲得する場面もあったが、サマーブレイク後には最後方に沈んでしまっていた。
しかしここ3戦、チームは上昇の兆しを見せているようだ。メキシコGPでは、マーカス・エリクソンがレースのほぼ半分をポイント圏内で走行していた。しかし、バーチャル・セーフティカーが発動された際にポジションを落とし、最終的には”リヤのインボードサスペンションに技術的な問題”が発生。マシン後部から出火しながらピットインし、リタイアとなった。
「今年のタイヤはより保守的になっていて、それほど性能劣化が起きずピーキーじゃなくなった。でも依然としてそれらが適切に機能し、ベストなグリップを生むような作動温度領域は狭い」
そう、エリクソンはmotorsport.comに語った。
「その点で、僕たちは今季ほとんどそれを外していたと感じる。僕たちはタイヤを完璧に機能させることができていなかった」
「でも僕たちは数週間前にあるモノを見つけた。それが今、僕たちのタイヤマネジメントをかなり助けてくれている。タイヤの温度コントロールが改善されたんだ」
「これまでと少し違ったタイヤの使い方をしていて、作動温度領域が少し変わった。それが、かなり僕たちの役に立っている。僕たちにとって、それは問題の突破口を見つける大発見だったんだ」
また、エリクソンはマシンの重量が減ったこと、パワーユニットからより多くのパフォーマンスを引き出せていることも、ペースの向上に貢献していると感じているようだ。
「僕の立場から言えば、マレーシアから7kgもマシンが軽くなっている」
「トラックによるけど、1周あたり0.2から0.3秒もラップタイムが上がる。僕にとってはすごく大きい」
「エンジンについても、フェラーリの人たちがなんとかパフォーマンスを引き出してくれている。僕たちは同じ(1年落ちの)エンジンを使っているけど、そこから少し多くのパフォーマンスを絞り出しているんだ」
エリクソンは、メキシコでシーズン初ポイントを獲得する可能性があると感じていたようだ。
「スタートは本当に良かったし、最初のスティントはかなり競争力があった」
「最初の30周、トップ10を走ることができて本当に素晴らしかった。ピットストップもかなり早かった」
「でもその後、考えうる限り僕たちにとって最悪のタイミングでバーチャル・セーフティカーが出動し、僕たちのレースを台無しにした」
「マクラーレンの2台と(フェリペ)マッサに先行されてしまった。それがなければ、ポジションをキープできていたと思うし、レース終盤にフェルナンド(アロンソ)と10位争いができたはずだ」
「残念だけど、時にはそういうことが起きるものだ。今回はすべてがうまくいっていたように感じていたけど、僕たちには運がなかった」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | マーカス エリクソン |
チーム | ザウバー |
執筆者 | Lawrence Barretto |