ペースに不満のサインツJr.「メーカーと比較されるのはフェアじゃない」
トロロッソのダニール・クビアトは、シーズン後半に向けたマシン開発の進捗に対し「期待通りの速さ」ではなかったと明かした。









トロロッソのダニール・クビアトは、夏休み明け初戦ベルギーGPでのマシンの感触に対し「期待通りの速さ」ではなかったことを認めた。
トロロッソはベルギーGPまでに40ポイントを獲得しているが、そのうちの29ポイントは開幕6戦で得たものであり、直近6戦では11ポイント獲得に留まった。
ウイリアムズにコンストラクターズランキング5位を奪われ、現在6位に位置するトロロッソは、直近のレースではルノーとマクラーレン、ハースの後塵を拝することが増えた。
クビアトに対し、シーズン後半戦でのマシンの感触について訊いたところ、彼は次のように答えた。
「正直なところ、期待どおりの速さではなかった」
「スピードが欠如している。シーズン初めは簡単に予選Q3に進出できるマシンだったのに、最近のレースでは厳しくなった」
「特に今季は、予選の結果が極めて重要だ。だからもっとスピードがないと難しい。でもチームのみんなは何をすべきなのか理解している。今後は僕たちが得意としているサーキットに訪れることになるからね」
クビアトの同僚であるカルロス・サインツJr.に対し、トロロッソが開発の方向性を失ってしまったのか訊くと次のように答えた。
「僕のチームがルノーのようなメーカーと比較されるのはフェアじゃないよ」
「ルノーは改善する手順を見直しているようだ。例えばフォースインディアと比較すると、エンジン性能がそれほど重要でないハンガリーのようなトラックでは、僕たちの方が優れていた」
「データ上で見ると、コーナーでは僕たちの方が彼らよりも速いことがわかる。マクラーレンとルノーは、ダウンフォースレベルを下げて負荷を減らしているから、僕たちはそこで違いを作っていた」
しかしルノーはイギリスGPで新しいフロアを導入。それに対しサインツJr.は「突然0.5秒速くなった」と語った。
サインツJr.は、今後ルノーとマクラーレンがさらに速くなることを確信しているが、ハースやフォースインディアとなら対等に戦うことができると考えている。
「今の所、マクラーレンとルノーが予選で優勢になる可能性が高いと思う」
「マクラーレンはエンジン性能にあまり依存しないトラックとなると、劇的に強敵になる。ルノーも0.5秒先にいる。でもフォースインディアとハースなら、僕たちも戦うことができると思う」
「フォースインディアはシーズン序盤に多くのポイントを獲得しているからランキングでは届かないけど、ペースでなら戦えそうだ。僕たちもまだアップグレードを行うつもりだから、うまくいけばそれが僕たちを助けてくれるかもしれない」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ダニール クビアト |
チーム | アルファタウリ・ホンダ |
執筆者 | Scott Mitchell |