タイヤテストにクビサ起用のウイリアムズ「怪我の影響を判断したい」
ウイリアムズは、来週のタイヤテストではクビサの怪我がF1復帰にどれほどの影響を与えるのかを判断するつもりでいる。







来週のタイヤテストにロバート・クビサを起用することを発表したウイリアムズは、右腕の怪我がどれほどF1マシンのドライブに影響を及ぼすのかを評価したいと考えている。
クビサはすでに2014年のウイリアムズを用いてシルバーストンとハンガロリンクでテストを行っており、フェリペ・マッサに代わって来季のウイリアムズのシートを獲得する可能性が最も高いと考えられている。
今年の8月にはハンガロリンクで行われたインシーズンテストにルノーから参加しているが、来週の火曜日に行われるピレリのタイヤテストで初めて今季型のウイリアムズを走らせることになっている。またウイリアムズにとっても、現在のF1マシンでクビサの能力を測る初めての機会だ。
ウイリアムズのテクニカルディレクターを務めるパディ・ロウは、「ロバートは印象的な男だ」と語った。
「我々は皆、かつて彼がF1に対してどのように影響を与えていたかを見ている。彼は素晴らしいドライバーだ。非常にプロフェッショナルで、献身的で、熱心で、それでいて聡明だ。彼にはエキサイティングな見込みがあるので、我々は彼のことを見ている」
「ロバートとのプロセスにおいては、彼の怪我がF1をドライブする能力に影響を及ぼすかどうかを評価することが重要だ。それくらいシンプルなことだ」
「これまでのところは見事だった。以前にも話したことだが……彼は我々の2014年マシンを走らせ、問題なかった。来週どうなるのかは見てみようと思う。そこで評価するつもりだ」
「彼は通常のプログラムをこなすことになる。そのプロセスの中でこの問いの答えを出せるはずだ」
またロウは、2011年のラリー事故以来、起こりそうにもなかったF1復帰を促すための感情的なアピールにとらわれることなく、クビサを客観的に判断することがウイリアムズにとって重要であったと話した。
「多くの人が、『もしロバートがF1に復帰したらどれほど素晴らしいことか』と話している。どうなるのかは見てみよう」
「我々は客観的になることが重要だ」
「まだ他にも評価中のドライバーはいる。だが彼らはこれまでレースをしているので、パフォーマンスはわかっている。たくさんのレースデータもある」
2018年のランス・ストロールのチームメイト候補には、パスカル・ウェーレイン(ザウバー)のほかに、今年のルノーのリザーブドライバーを務めるセルゲイ・シロトキンの名前も上がっている。ただメルセデスのトト・ウルフは、ポール・ディ・レスタや元トロロッソのダニール・クビアトの存在もあり、ウェーレインがウイリアムズに加入できる可能性は”ごくわずか”であると認めている。
なおシロトキンに関しては、アブダビGP後のタイヤテストにウイリアムズから参加することが決まっている。
ロウはシロトキンについて以下のように説明した。
「これまでセルゲイとは仕事をしたことがないので、彼は新しい可能性だ。短期的であろうと長期になろうと、どこに注目できるのか見てみよう」
「彼は興味深いドライバーだと思う。彼のマネージメントと話をしたが、彼のプロフィールには好感が持てた」
一方のストロールは、チームメイトになる人物が”チームプレイヤー”である限り、誰になるのかについては気にしていないという。
チームはそのようなドライバーを選択するつもりでいるとロウは主張したが、”今週末やあるいは来週中にこの決断がなされることはなく、それ以降になる”と見られている。
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ロバート クビサ |
チーム | ウイリアムズ |
執筆者 | Ben Anderson |