今年の商業権収入は13%減。チームは懸念示すも運営側は”投資”を主張

F1の商業権の収入が落ち込んでいる中で、リバティ・メディアのチェイス・キャリーは投資の重要性を説明した。

今年の商業権収入は13%減。チームは懸念示すも運営側は”投資”を主張
Chase Carey, Chief Executive Officer and Executive Chairman of the Formula One Group
Chase Carey, Chairman, Formula One
Chase Carey, CEO and Chairman of the Formula One Group
Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W08, Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W08, Sebastian Vettel, Ferrari SF70H, Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB13, the rest of the field at the start
Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W08, Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W08, Sebastian Vettel, Ferrari
Start of the race
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB13, Kimi Raikkonen, Ferrari SF70H, Max Verstappen, Red Bull Raci
Valtteri Bottas, Mercedes F1 W08, leads Lewis Hamilton, Mercedes F1 W08, Sebastian Vettel, Ferrari SF70H, Kimi Raikkonen, Ferrari SF70H, Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB13, Max Verstappen, Red Bull Racing RB13, and the rest of the field at the start of the race

 リバティ・メディアのCEOであるチェイス・キャリーは、F1の商業権の収入が落ち込んでいるものの、F1のための投資の重要性を語った。

 直近の四半期では商業権の収入が前例のないほどに減少しており、多くのチームが懸念を表明している。

 最近の金融証書によると、チームに配分されることになっている収入額は2億7300万米ドル(約308億4900万円)となる見込みである。なお昨年の同じ時期は3億1600万ドル(約357億800万円)であり、今年は13%減少している。

 このような減少はチームが望んだものではないということをキャリーも認識している。しかし彼は、F1への投資がなければ、賞金を増額することへの希望を持てないと主張した。

 F1の公式インタビューに応じたキャリーは、「継続して短いスパンで状況を考えても、F1は十分なサービスを受けてこなかったと考えている」と語った。

「今の我々はフレッシュな勢いを取り戻していると思う」

「近年は、多くの物事が正しい方向へ進んでいなかった。しかし今年は観客動員数や視聴者が増え、よりいっそうポジティブな活気に満ちていると私は感じている。F1にはフレッシュなエネルギーと投資が必要だ」

「物事を成長させるというのは、アメリカの言い回しを使うと”there are no free lunches(タダより高いものはない)”ということだ。今の我々にはF1を改善し、強化するための組織がない」

「もしこのような能力がなければ、調査やマーケティング、デジタルの組織もないのだ。これでは遅れを取ることになってしまう」

「デジタル部門を創設すれば、大抵は利益を上げる前にコストを支払うことになる。リサーチ部門を設ければ、それを利用し始める前にそれに投資しなければならない。これが今の我々にはない組織を創設した時の現実だ」

「トラファルガー広場(今年のイギリスGP前に行われた『F1ライブ』の開催地)でのようなことをするためには、投資が必要になる。すべてはこのスポーツのための投資だ」

「それでもチーム側としては、みんな無料で昼食を食べたいし、投資なしで成長させたいと考えている」

「それではこの世界は機能しない。我々は何をしているのか、F1のために何をすることが必要なのかということを理解している」

 リバティは、将来のビジョンや、短期的あるいは長期的に何を達成することを望むのかということについて話し合うために12月にチームと話し合うことを計画している。

 リバティに対しては、彼らがF1を運営するようになって最初の12カ月が経過しても大きな変化がないという批判の声も上がっている。しかしキャリーは、今は物事を進めるときだと語った。

「今年スタートした時、最初の3カ月は3人しかいなかった」

「その時のマーケティングやリサーチやデジタル部門を見れば、デジタル部門の代表は3か月前から仕事を始め、マーケティング部門は4か月前に仕事を始めた」

「ある程度時間も経ったので、部門を創設した。多くの点で、我々の組織の大部分は新しいものだ。以前は大きな部門はなかった。制度会計に関わるスタッフもいるが、今の我々にはそのビジネスをサポートできる組織はない」

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シリーズ F1
執筆者 Jonathan Noble