トロロッソに連発するPUトラブル。ルノーはSTR12特有の影響を疑う

トロロッソにはパワーユニットのトラブルが頻発している。その原因についてルノーは、シャシーの特性が与える影響に懸念を示している。

 トロロッソのピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーは、ブラジルGPの初日に先立ち、新しいMGU-Hを投入した。このMGU-Hは年間8基目となり、それぞれ10グリッド降格ペナルティが科せられることが決まっていた。

 しかしガスリーとハートレーには、すぐにトラブルが襲う。ガスリーのMGU-Hはわずか1周した後にトラブルを起こし、さらにハートレーもターボのシャフトのトラブルでコース脇にマシンを止めた。

 この結果、ガスリーはMGU-Hを再び交換。さらにターボも交換したため、追加で15グリッドの降格ペナルティを受けることになった。ハートレーにはどれほどのペナルティが追加されるのか、まだ明らかになっていない。

 ふたりはメキシコGPの週末にもパワーユニットに関連するトラブルに見舞われている。

「我々はこの状況に満足していない。非常に深刻にこれを受け止めている」

 ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、motorsport.comに対してそう語った。

「トロロッソは他のチームより多く、ここ数戦でトラブルを抱えている。そして明らかに規制のため、そしてパーツの供給と生産に要する時間の影響で、それらの問題は引き起こされている」

 アビテブールは、このトラブルはチーム特有のモノであると指摘。トロロッソのSTR12がルノーのパワーユニットを作動させる方法に対し、懸念があることを認めた。

「我々のパワーユニットが、トロロッソのマシンでどう使われているかということについて、少し懸念を持っている」

 そうアビテブールは語る。

「トロロッソのクルマにばかり問題が発生する理由について、説明することになるかもしれない」

「このスポーツには、決して偶然はない」

 このような懸念を指摘するアビテブールだが、その一方でトラブルが雪だるま式に拡大していることを認める。ルノーのパワーユニットの生産拠点であるヴィリーでは、トラブルが多発したことによる予想以上の需要に対応するため、修理した部品も活用したという。

「我々は今回抱えたような問題が発生することを前提としていなかった。したがってある時点で、手元にあるパーツで対処しなければならなかった」

 そうアビテブールは語る。

「メキシコGP以降2週間しかなかったが、我々はその部品をヴィリーに送った。そして我々は休日返上で問題が起きる可能性のあるパーツをチェックした」

「しかし物流と時間的な問題で、我々にできること、そして使うことができる新しいパーツの数には、明らかに限界があった」

「それは雪だるまのようなものだ。一度雪だるまが転がり始めると、それを止めるのは難しい」

「我々はこれに取り組むために、最善を尽くしている。しかし、起きたことを軽減するには限界があり、我々はまだ理解しようとしている」

 そのトラブルは、トロロッソにとってはまさに肝心な時期に起きた。現在トロロッソは、コンストラクターズランキングで6番手につけている。しかしルノーからはわずか5ポイントのリード、ハースからは6ポイントのリードとなっている。つまり残り2戦でランキング8位まで陥落してしまう可能性もあるのだ。もし8位になってしまえば、F1の賞金額が650万ドル(約7億2000万円)減額されてしまうことを意味する。

 今回のトラブルについてトロロッソ側は、マシンが影響を与えた可能性はないと確信していると主張する。

「それは実に厄介だ」

 トロロッソのチーム代表であるフランツ・トストは、そうmotorsport.comに対して語った。

「取り付けについては全て同じだ。今年の初めから、何も変わっていない」

「トロロッソの側から見れば、マシンに関しては、問題を引き起こしたMGU-Hに接続されている部分はない」

「我々にできることは何もない。パワーユニットなど、我々が手にしたパーツを見てもらうしかない」

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー ブレンドン ハートレー , ピエール ガスリー
チーム ルノーF1チーム , トロロッソ
記事タイプ 速報ニュース