トロロッソTD、ホンダの進歩を信頼。順調な滑り出しに”驚いていない”

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トロロッソのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは、チームがテストで順調な滑り出しを見せたことに驚いてはいないようだ。

 今年からホンダと新たにタッグを組むトロロッソ。バルセロナで行われたオフシーズンテストでは、ホンダのパワーユニット(PU)は一切トラブルを起こさない信頼性を発揮し、トロロッソは4日間でもっとも多くの距離を走行したチームとなった。トロロッソのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは、この順調な滑り出しは驚きではないと述べた。

「パワーユニット(PU)はとても複雑だ。マニュファクチャラーが変われば、物事の進め方も変わる。ホンダのPUを導入してみて分かったのは、ルノーのものとは根本的に違うということだ。そこに共通点はない」

 そうキーは語った。

「シャシーのデザイン、特にリヤエンドのデザインは全く異なっている。それに、ギヤボックスも相当変更されているんだ。これらの仕事を、我々はやり遂げた」

 トロロッソはこれまで、レッドブル・テクノロジーからギヤボックスの供給を受けていた。2018年はギヤボックスの内部構造こそレッドブルと共通だが、ギヤボックスのケーシングをホンダ用にトロロッソが開発したほか、電子制御やコントロールシステムも開発したという。

 ホンダとワークス契約を結んだトロロッソは、あらゆる点でホンダと協力しており、コミュニケーションにも全く問題はないとキーは述べた。

「ワークス契約なので、適切に両者が協力していく必要がある」

「テストベンチや研究開発、リグテストなど多くの分野でホンダと協力している。デザイン作業についても同じで、すでに来年のマシンのデザインが進められているんだ」

「我々の関係は全ての面でとても良好だ。重い責任感が伴っているが、我々はそれを楽しみにしていたし、実際に今も楽しんでいる。プレッシャーをポジティブに捉えられているんだ」

「同時に我々には、進歩を必要としているホンダにそれを実現できる場を提供しなければならないという大きな責任がある」

 現在、ルノーのカスタマーチームであるレッドブルは、今年の5月までにルノーとの契約を延長するのか、ホンダPU搭載を選ぶのか迫られている立場にある。レッドブルの姉妹チームでありながら、ホンダのワークスチームとなった彼らはこの関係をどう捉えているのだろうか。

 レッドブルがホンダと契約した場合、ホンダにとっての唯一のパートナーという立場が失われることで、トロロッソにとっては不都合になり得るかと訊くと、キーは次のように答えた。

「むしろ両方のチームにとって良いことだと思う。特定の面でより緊密に働く機会が生まれるからだ。その点で、私は問題ないと思っている。それにレッドブルがどういう契約をしたところで、我々がホンダと交わした契約が解消されるわけではない。我々は3年間のワークス契約を結んでいるため、ホンダがレッドブルにもPUを供給することになっても、我々にとっては”彼らにも追加で供給する”というだけだ」

「我々のアプローチはホンダが改善を果たすため、彼らに自由を与えるというものだ。我々は非常に短い時間で2018年のマシンを仕上げたが、いくつかのエリアで妥協を強いられた。しかし基本的には彼らが仕事をこなすために必要な全てのサポートと自由を与えている」

「来年はもっと緊密に協力できるはずだ。今や2019年のエンジンやシャシーを含む、全てのシステムについて、彼らととても自由に議論することができる」

 トロロッソはスタッフを頻繁に日本に派遣しコミュニケーションを密にとっていたという。それが功を奏し、バルセロナのオフシーズンテストでは最も多くの走行距離を稼いだチームとなった。この順調な滑り出しについて、キーは驚いてはいないようだ。

「昨年の状況を考えれば少し驚くかもしれないが、私は彼らが持っている施設を見たし、しばらく彼らと共に働いた今は驚くことはない」

「そうは言っても、実際にトラックで走行してみるまでは何も分からなかった。しかし、大きな問題は全く起こらなかったと言うことができる。ちょっとしたトラブルがあったが、それは我々側の問題だった。彼らとの仕事は”スーパー・スムーズ”だった」

「彼らは我々が行うすべての会議に出席している。だから彼らは何が起きているのかをすべて知っており、我々はすべてを最適化するために共に働いている」

「これまでのところは、とても円滑に物事が進んでいる。私は、それが続いていくと確信している」

Additional reporting by Adam Cooper

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シリーズ F1
記事タイプ 速報ニュース