ルイス・ハミルトンのカナダGPにおける”最悪”なスタートは、クラッチの滑りが原因で、ハミルトン自身のミスではないという。
カナダGPの決勝レースをポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトンは、スタートに失敗してフェラーリのセバスチャン・ベッテルの先行を許した。
ハミルトンはチームメイトのニコ・ロズベルグにも一瞬先行されている。彼のスタートは良かったが、それでもまだ理想的ではない。
今回のスタートに失敗したハミルトンは、その原因について「クラッチの温度が上がり、そしてトルクが低かった」と語っている。
「僕はクラッチを繋いだけど、クラッチはトルクを伝えきれなかった。そのトルクはニコのそれと比べて、とても低かったんだ」
「ニコはトルクを得ていたけど、期待したほどではなかった。それでも、僕よりはマシだった。僕のクラッチは、滑ってしまったんだ。僕は言われた通りの手順を行った。これに関して僕は何もミスしていない」
「彼らは調査し、その理由を理解しようとしている。今回のようなことは初めてじゃないんだ。彼らはそれをしっかりとは理解できていない。そして、彼らはその仕事に取りかかっている」
ハミルトンは、自身のミスが否定されたと語る。
「僕がミスしていないならハッピーだし、僕らが何らかのミスを犯したとは思わない。しかし、クラッチの問題は、間違いなく僕らの足かせになっている」
「毎週末、スタートは素晴らしいんだ。ただ、クラッチがいつも同じじゃないというだけ。僕らが引き出すモノはいつも違うんだ。一般的に見れば、スタートは素晴らしいんだよ」
「スタートの手順も素晴らしかった。クラッチミートも完璧だったし、トルクも完璧、そしてホイールスピンもしなかった。しかし見方を変えれば、僕は指示された通りの手順を行っても、それはただ滑ってしまうんだ」