ハミルトン「ドニントンには今のF1にはない、難しいコーナーがある」
ハミルトンによれば、ジュニアフォーミュラ時代に走ったドニントン・パークには、”F1にある全てのコーナーより難しい”箇所があると語る。

F1は現在、レースを向上させるために、サーキットを改修する必要があるかどうかを検証中である。これは、昨年からF1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンの指揮の下行われている、いくつかのプロジェクトの一部である。
昨シーズンの最終戦アブダビGPはオーバーテイクが少なく、そのレイアウトは多くの批判を受けることになった。このレースで2位になったメルセデスのルイス・ハミルトンは、コースをドライバーにとってより挑戦的にすることを検討する必要があると考えている。ハミルトン曰く、最近のコースはランオフエリアが拡大したことでドライバーにとってドライブが容易になり、ミスを犯す可能性が減ったという。
「FIAは素晴らしい仕事をしている。しかし彼らはランオフエリアについて着手しなければならない。コーナーをカットできないようにしなければならないんだ」
そうハミルトンは語った。
「僕は昔のレースが大好きだ。もちろんクラッシュしたくはないけど、コーナーをワイドに走ってしまったら、大幅にタイムをロスすることになった」
「今はもし5%行き過ぎたとしても、ワイドに走りすぐに戻ってこられると分かって、コーナーに進入することができる。僕はそれは好きじゃない」
「僕はオールトン・パークやドニントン・パークが好きだった。オールドヘアピンは悪夢だった。ブレーキを離し、スピードを上げてダウンフォースを活かさなければいけなかったんだ」
「その後丘を上り、バックストレート前の二番目の右コーナーでは、白線は見えないんだ。白線があると、その先にはグラベルがある。そのグラベルは、僕らを吸い込んでしまうんだ」
「限界を見つけることができたとしても、そのコーナーはF1にある全てのコーナーよりも難しい」
「コピスのようなコーナーは、F1では失われている。もしF1がドニントンに戻ることになれば、それは新たなレベルでの挑戦になるだろう」
ハミルトンは、ダウンフォースが増加され、グリップが強化された2017年マシンで走るのが楽しかったサーキットとして、オースティン、シルバーストン、スパ・フランコルシャン、そして鈴鹿サーキットの名を挙げた。
「高速コーナーは、もうたまらないよ!」
そうハミルトンは語った。
「スパのプーオンは、素晴らしいよ。一般的にシーズン最高のコーナーは、オースティンのターン3〜7だけどね」
「シルバーストンのコプスやマゴッツ〜ベケッツ、そして鈴鹿のS字もスペシャルなコーナーだ」
「何らかの理由で、オースティンは最高のセットアップだった。なぜならそこは、他の人たちとは異なるラインを通ることができるからだ」
「鈴鹿は、別のラインを通るのもそうだし、レースするのも大変なコースだ。だから僕はオースティンが大好きなんだ。基本的に僕は、最近のコースは好きじゃないんだけどね。オースティンは別だ」
この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ルイス ハミルトン |
執筆者 | Jonathan Noble |