ハミルトン、ブーイングを気にせず「今日は”悪役”だけど満足できる」
表彰台でブーイングを受けたハミルトンは、モンツァでフェラーリに勝てばそれも普通のことであり、特に気にしていないと語った。






イタリアGPで優勝したメルセデスのルイス・ハミルトンは、表彰台でファンからブーイングを受けた。しかしモンツァでは、フェラーリに勝てば”悪役”であり、特別気にすることではないと話した。
今年のイタリアGPでは、ホームレースを迎えたフェラーリが苦戦し、一方でメルセデスのルイス・ハミルトンが圧倒的な差をつけてポール・トゥ・ウィンを果たした。
そのハミルトンは、表彰台でイタリアのファンからブーイングを受けた。しかし彼は、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが3位だったのだから、自分が素晴らしいもてなしを受けることができないというのは普通のことであると話した。
ハミルトンはブーイングについて、「正直な話、僕の頭の中では素晴らしい音楽が流れている。でもそれも頭から抜けていってしまった」と語った。
「イタリアではこうなることを予想していた」
「今後5年、6年、7年、そして10年経っても、フェラーリのドライバーがトップでなければ、こうなるのは普通のことだ」
「もしフェラーリの前でレースを終えたら、ここでは必ず悪役になるんだ。今日僕もバルテリ(ボッタス)もマシンをドライブしなかったら、フェラーリは勝てただろうね」
「僕たちは悪役なんだ。だけど悪役でも満足できる日もあるし、本当に気にしていない。敬意を払うように努めるよ。彼らの情熱は素晴らしいと思う。ここではサッカーのサポーターのように思えるし、アグレッシブなファンだね。でもこれが赤いマシンへの愛というものだ」
またモンツァでの優勝回数を4に伸ばしたハミルトンは、ここでもファンからのサポートを受けることができたと語った。
「彼らの中にも、イギリス国旗が見える。フェラーリではなくメルセデスを応援しているイタリア人もいるようだね」
「徐々に(メルセデスを応援するように)変わっていく人たちもいるだろうし、そうでない人々もいるだろう。でも少しずつ、年々、もっと多くの人たちを(メルセデスファンに)変えたいね」
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この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | イタリアGP |
ロケーション | アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ |
ドライバー | ルイス ハミルトン |
チーム | メルセデス |
執筆者 | Adam Cooper |