ハミルトン、”ボッタスには2度と負けない”。ハンガリーの敗北で決意

ハミルトンは、チームオーダーが発令されたハンガリーGP後、2度とチームメイトのボッタスに先行を許さないと誓ったと明かした。

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、今季9勝を挙げチャンピオンを獲得した。一方、チームに新加入したバルテリ・ボッタスは3勝でランキング3位。両者のポイント差は58ポイントだった。

 ハミルトンは、昨年まで3年間繰り広げられたニコ・ロズベルグとの激しいチームメイトバトルに辟易。ロズベルグがF1を引退し、ボッタスがチームに加入したことでチーム内の雰囲気が良くなったことは、ハミルトン好調の一因でもあると語っていた。

 しかし、そのハミルトンが”2度とボッタスに負けない”と心に誓った瞬間があるという。それが、夏休み前最後のレース、フェラーリが1-2フィニッシュを果たした第11戦ハンガリーGPだ。

 ハミルトンはボッタスに予選で負け4番手。フェラーリ勢がフロントロウを独占した。レースでもフェラーリ勢は先行したものの、セバスチャン・ベッテルのマシンにステアリングトラブルが出てペースダウンを強いられてしまった。

 フェラーリはベッテル、2番手のキミ・ライコネンという序列を崩さなかった一方で、ペース良くボッタスに追いついたハミルトンにフェラーリ勢を攻撃させるべく、メルセデスがチームオーダーを発令し、ハミルトンとボッタスのポジションを入れ替えた。しかし結局オーバーテイクはできず、ゴール直前でハミルトンはボッタスに3位を譲った。

 ハミルトンはハンガリーGPについて、メルセデス内の”調和”を助ける転換点でもあったが、同時に彼はそれ以上チームにオーダーを出すというジレンマを抱えさせないと決意した場所でもあったと明かした。

「僕たちは、チームにとって素晴らしいことをした。それは、ポジティブな波及効果を持っていた」と、金曜日に行われたFIAの授賞式でハミルトンは述べた。

「バルテリを前に出し、4位でフィニッシュしたのは本当に良いことだった」

「それから、夏休みに入った。僕は心の中でこんな風に思ったんだ。”2度とあんなポジションにはいたくないし、チームが僕たちのどちらが1位で、どちらが2位かを決めなければならないようなことはしたくない”とね」

「それからは、毎回僕が前にいて”バルテリが、ルイスにポジションを譲るべきか”なんてことを考えさせないようにする必要があると思っていた」

「自分がシーズン序盤にやったことを研究し、学んだことすべてをシーズン後半に活かそうと決意した」

 ハミルトンはその言葉通り、夏休み明けからの6レースで5勝という圧倒的な強さを発揮。夏休み前はベッテルに14ポイントのリードを許していたが、最終的に2レースを残しタイトルを決めた。さらにハミルトンは第19戦ブラジルGP予選のQ1でクラッシュするまで、予選では7連続でボッタスを上回っている。

 昨年のFIA授賞式では、ロズベルグが電撃引退を発表した。これについて、ハミルトンは改めて自分が”よりポジティブ”になれるように、彼の引退を活用したという。

「僕たちは昨年、引退によってチームメンバーを失った。それから自分を立て直した。ポジティブで新しい僕がチームに加わり、このシーズンに臨んだんだ。僕は本当にチームをチャンピオンに導きたかったし、実際にそうすることができた」

 2014年から3年間、ハミルトンはロズベルグとチームメイト間でタイトルを争ってきたが、今シーズンはフェラーリというチーム外のライバルがいたことは、自分とメルセデスにとっても良いことだったと繰り返した。

「これまでより、はるかに楽しいバトルだった」

「他のチームと戦っている時は、チーム内のエネルギーはそうじゃないときと比べて、かなり異なっているんだ」

「エンジニア全員と会い、彼らが何に取り組んでいるのか、どうやっているのかを見るんだ。彼らも僕に質問をしてくる。彼らが”フェラーリに勝ちたい。自分たちにできるベストを尽くしたい”と思っているのが伝わってくるんだ」

「他のチームに対してアドバンテージを持っていて、ドライバー間だけのバトルだったこれまでの年とは違った。”チームのどちらのドライバーが勝つかは本当に気にしない”という感じだった」

「全く違った雰囲気だった。彼らの自信によって、他のチームを打ち負かすことができるかもしれないと思えるし、みんなが違った取り組みをしていた。ひとつの目標に向かって、団結して力を発揮できたんだ」

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー ルイス ハミルトン , バルテリ ボッタス
チーム メルセデス
記事タイプ 速報ニュース