ハミルトン、PU削減策は”最悪”と酷評「よりプッシュできるようにすべき」

ハミルトンは、来シーズンからパワーユニットの使用基数が削減されることについて「最悪だ」と酷評している。

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、来年からパワーユニット(PU)の使用数を削減することについて、”ドライバーがPUの信頼性を確保するために保守的なレース展開を強いられる”と反対している。

 来年のF1は全21戦で行われる予定だが、1年間で使用できるパワーユニットの基数は4から3へと削減される。またMGU-K、コントロールエレクトロニクス、エナジーストアなどいくつかのエレメントの使用基数は2に制限される。

 ハミルトンは先日、今シーズンはエンジンを保護するためのドライビングを行わなければならないことが度々あったと明かしていた。

 先週末のブラジルGPでは終盤2レースで使用する予定の新しいエンジンを搭載したため、ハミルトンはピットレーンスタートとなった。このエンジンはブラジルとアブダビでしか使用されないため、走行距離も短くて済む。つまりハミルトンはいつも以上にハードにプッシュすることや、高出力のエンジンモードで長距離を走ることが可能であった。

「1基のエンジンでこんなにプッシュしたのは初めてだ!」とハミルトンは語った。

「こういうことができてよかった。通常ではエンジンを労っているからね」

「僕は度々エンジンの出力を落としていたけど、チームは僕に(出力を)上げるよう言い続けた。だから僕は『いや、このまま落としておきたい』と言ったんだ。それでも他のやり方で前に追いつく方法を見つけ出すことができると思っていた」

「少しプッシュしすぎてしまうことを恐れていただけなのではないかと思う。昨年のマレーシアでエンジンブローが起きてしまった時のようにね」

「使用基数を3にするというアイデアは好きじゃない。最悪だと思う。もっとプッシュできるようにするべきだ。F1では”スプリント”というものが欠けている」

「来年のマシンは”バス”のようになる」

 またハミルトンは、現在のF1マシンの最低重量制限にもフラストレーションを感じている。さらに来年はハロを搭載することになっており、その重量はさらに増加する。

「最近では100kgの燃料を積んでいるし、来年にはマシンはまるでバスみたいになりそうだ。とても重くなるし、NASCARみたいにもなるかもしれない」

「これほど重ければ、ブレーキングの距離も長くなる。ブレーキは常に熱くて、限界にある」

「こういうことはネガティブに聞こえると思う。だけど速く走りたい、毎周アタックできる速いマシンをドライブしたいと思っているひとりのレーサーとしては、残念ながらこういうのは僕たちが乗りたいと思うクルマではない」

「上位を走るドライバーを見れば、彼らが様々なものをマネージメントしていることがわかる。それが僕たちが(上位にいる時に)やっていることだ。でもこれが見ている人たちにとってエキサイティングなものだとは思えない」

「様々な制限がなくなる雨のレースになった場合は、例えばマックス(フェルスタッペン/レッドブル)が後方から浮上してきたり、あるいは他のドライバーがそうしてきたりと、エキサイティングなレースになっていた」

「将来に向けてどうやって改善していくか? エンジンの数を減らすことが正しいことだとは思えない」

 彼はブラジルGPの決勝レースを全開で走るチャンスを得たことを楽しんでいたといい、最終戦でも同じことができるよう期待していると語った。

「アブダビでも精一杯やるつもりだし、僕は興奮している。おそらくいつもいるような位置につけるだろう」

「いま僕は本当にレースを愛している。今年のタイヤでのドライビングも好きだった。どうしてこれまでこういう大きなタイヤを使ってこなかったんだろうね?」

「次のステップはなんだろう? タイヤをもっと大きくすれば、将来的にはもっとグリップを得ることができるようになるのか? 結局のところは、メカニカルグリップが増えれば、僕たちがコース上でできることが増えるし、もっとレースができるようになる。僕たちはそういうものを必要としている」

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー ルイス ハミルトン
チーム メルセデス
記事タイプ 速報ニュース