バトン「1年のオフ期間でレースを"愛する"気持ちが戻ってきた」
バトンは、実質的なF1引退から1年が経過したことで、「モーターレーシングを愛する気持ちが戻った」と語った。

来シーズンよりスーパーGTにフル参戦することを発表したジェンソン・バトンは、実質的なF1引退から1年が経過したことで、「モーターレーシングを愛する気持ちが戻った」と語った。
今シーズンの鈴鹿1000kmでスーパーGTデビューを果たしたバトンは、2018年シーズンよりホンダからスーパーGTにフル参戦することを発表した。
バトンは10月に開催された日本GPで、F1に長く留まりすぎたことでモータースポーツを"愛"する気持ちが削がれてしまったと語っていた。さらに彼はスーパーGTフル参戦発表時に、レースへの情熱は戻ったがF1復帰までは望まないと付け加えた。
バトンはもてぎで開催された『Honda Racing THANKS DAY 2017』で次のように語った。
「今年1年間、F1参戦を休んだことでレースを愛する気持ちが戻ってきた。これは僕ができるベストな判断だったと思う」とバトン。
「F1は僕の中で終わった話だが、自分自身がレースを愛する気持ちは本当に戻ってきたんだ。僕はかなりワクワクしている」
「8月のレース(鈴鹿1000km)はとてもエキサイティングなものだった。そこにはたくさんの戦いがあり、たくさんのオーバーテイクがあった。本当に楽しめた」
「今シーズン末、"山本さん"(山本雅史/ホンダのモータースポーツ部長)は、フル参戦したいのか僕に訊いてきた。だから僕は是非やりたいと返答した」
「(スーパーGTでは)メーカー同士の競争が激しく、モータースポーツスポーツで必要とされる才能を持つドライバーが多く参戦している。そこでの競争は本当にワクワクさせるものだ」
ペンスキーとの協議
また、来シーズンのIMSAスポーツカー選手権に参戦するペンスキー・アキュラチームのシートを獲得する交渉を行なっているとみられたバトンだが、スーパーGTのプログラムと耐久レースを組み合わせるのは困難だったようだ。
「僕たちは話し合いを行なっていた。しかし、この耐久レースはデイトナ(24時間)に参戦するために考えていたものだ」とバトン。
「しかしスーパーGTと組み合わせるのは困難だった。シーズン中は各所を転戦するし、アメリカと日本を飛び回っても、テストスケジュールにさえ合わなかった」
「僕はひとつのことに専念したかった。シーズン中に他のレースを入れたくないと思った。スーパーGTでの8レースはそこまで多くない。しかし再びレースに復帰するためには適切なレース数だ」
Additional reporting by Stuart Codling
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ジェンソン バトン |
執筆者 | Glenn Freeman |