バーレーンテストを拒否するホーナー。「小規模チームに対する”いじめ”だ」
メルセデスが来季のプレシーズンテストの開催地として、バーレーンを推していることについて、ホーナーは”無責任だ”と語った。









motorsport.comが以前報じたように、2017年シーズンのプレシーズンテストについて、2回ともバルセロナで開催することにチームは合意している。
F1のタイヤサプライヤーであるピレリは来年のマシンが、幅広になったタイヤにどのような影響を与えるか、シーズン中により近いコンディションで評価したいと考え、暖かい中東でテストを行いたいと希望していた。にもかかわらず、チーム側はコスト面なども考慮し、ヨーロッパ内で行うことに決定したのだ。
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しかしながらメルセデスが、バーレーンでテストを行えるように、チームの支持を集めようとしていたことが、マレーシアGPの週末を通して明らかになった。2回目のテストをバーレーンに変更するか、2回目のテストをバルセロナかバーレーンのどちらで行うか、チームが選択できるようにするということで、バーレーンでのテストを実現させようとしていたのだ。
このプランは、よりレースに近いコンディションでテストを行いたがっている、ピレリから支持を得ている。
バーレーンでテストを行うというプランを実行に移すには、理論的にはすべてのチームの支持を得る必要がある。現在のF1のスポーティングレギュレーションには、2回のプレシーズンテストは、ヨーロッパにあるトラックでのみ行うと記載されているのだ。
しかし、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、レッドブルはこの動きに反対していることを明らかにした。そして小規模チームに財政的な負担を強いるようなことを、メルセデスが推進していることについて不満を表している。
「私の個人的な好みとしては、ヨーロッパにこだわるべきだと思う」と彼は説明した。
「おそらく、グリッドの65〜75%は予算に苦しんでいるし、資金繰りにも苦しんでいる」
「だから、新しいコンセプトのマシンを開発している時に、ファクトリーから遠く離れている場所でテストを行うというのは、財政的に無責任だと思える。その頃、2月の終わりから3月の始めのスペインはすでに暖かいしね」
「無いとは思うけど多額の助成金、あるいは、メルセデスがみんなの分のバーレーンへの貨物便の代金を、払ってくれるのでもなければ、テストを行うと脅し、命令するのは正直に言って少し無責任だと思う」
「我々はバーレーンに行く余裕のあるチームだが、バルセロナでテストを行う方が良いと、私は信じている」
シーズンの前に、バーレーンでテストを行う価値についても、ホーナーは疑問を抱いている。
「我々はすでに、ピレリのタイヤをアブダビで3回テストしている。そのうちのひとつは12月の合同テストだ」と彼は語った。
「最初の数レースのタイヤは、プレシーズンテストの前に決定されてしまうのだから、必要以上に巨額の費用をかける道理が、私にはわからないよ」
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この記事について
シリーズ | F1 |
ドライバー | ダニエル リカルド , ルイス ハミルトン , マックス フェルスタッペン , ニコ ロズベルグ |
チーム | メルセデス , レッドブル・ホンダ |
執筆者 | Jonathan Noble |