パーマーがF1マシンで仮想”F1六本木GP”を駆る? 日本GP直前インタビュー
ルノーは、新型メガーヌの発表会を開催。参加したパーマーは、仮想の六本木GPを体験した。












10月5日ルノー・ジャポンは、六本木ヒルズ大屋根プラザで新型メガーヌ ルノー・スポール 273とその上級グレードのトロフィーS〈LHD〉(限定50台)の発表会を開催した。新型メガーヌの隣にはF1ショーカーが展示され、前回のマレーシアGPで自身初のポイントを獲得したジョリオン・パーマーも参加した。
ルノーのコミットメントであるExpert in Automotive Passionを元に、ルノーの市販のスポーツカーを手がけるのは、F1などのモータースポーツの開発部門を携わったエキスパートたちだと、チーフプロダクトマネージャーであるブレン・フレデリックは語った。
「今回の新型メガーヌたちはもちろんのこと、ルノーはコーナリングスピードに自信を持っており、路面に対して100%のグリップを伝えられるようなクルマ作りをしています。トロフィーSは、オーリンズ製調整式ダンパーを兼ね備え、8馬力アップしたことで増したトルクを確実に路面に伝えることができるようになりました。鈴鹿サーキットを2分28秒台を記録しています」
ポディウムまでは時間がかかる
またルノー・ジャポンの代表取締役社長である大極司は、市販車のコアにあるものはモータースポーツであり、FF車最速記録を何度も塗り替えてきたクルマたちのパワートレインの技術が、市販車にも搭載されていることを明かした。そのクルマたちから、レーシングスピリットやパッションを感じて欲しいと強く強調している。
また、今までエンジンの供給してF1に参加していたルノーだが、今季からワークスチームとして参戦している。ルノーがF1でポディウムを取るまでは時間がかかると思うが、今回の日本GPも期待したいと大極は語った。
「今季からワークスチームとして参戦しているルノーが、とうとう日本GPに登場します。台風の目になってくれることを願います。ぜひ注目して欲しいと思います」
チームでポイントを獲得していきたい
パーマーは私生活でメガーヌRSに乗っていると明かし、ロンドンでの普段の移動にも使用していると話した。
「僕はメガーヌを所有しているのだけど、メガーヌのパフォーマンスと乗り心地はすごいよ。良いクルマだと思っている。今回発表された2台も試乗したんだ。最高にロマンを感じるよ。足回りもすごいけど、何よりエンジンが素晴らしいね」
また、今週末の日本GPに向けて、チームの雰囲気と意気込みについて語った。
「僕は去年のテストドライバー時代からチームと一緒にやってきた。チームとは、とても良い関係が築けていると思うよ。今季はルノーにとってかなりタフな年になっている。でもマレーシアGPでポイントが取れたことで、チームのムードは高揚しているんだ。日本GPに向けても盛り上がって行こうとしているよ」
「鈴鹿サーキットについてまだよくは知らないけど、F1の中でもレジェンドの多いサーキットだと思っている。歴史的な瞬間が沢山あったと聞くしね。あと日本のファンが熱心に応援してくれるから、とても楽しいサーキットだと思っているよ」
「今回の日本GPの”コミットアンドターゲット”は、マレーシアGPに引き続きポイントを獲っていくことだよ。ケビン(マグヌッセン)もシンガポールGPでポイントを獲ったし、これからもふたりでポイントを獲得していきたい」
パーマーはF1ショーカーに乗り込み、マシン前方にある映像で仮想の”六本木GP”(下に掲載の動画を参照)を体験した。
「本当に素晴らしいね。(六本木ラウンドに対し)いいトラックだと思う。でも本当にレースするとしたら、タクシーとか歩行者の通行止めをした方がいいね!」
「本当にクールだったよ。トンネルがあったり信号があったりして目まぐるしいコースだね」
”六本木GP”は、夜中に行なわれている模様。テレビ朝日から出発し、六本木交差点や六本木トンネルを通過するレイアウトだ。
今季は昨シーズン仕様のマシンで戦っているため、苦戦を強いられているルノー。しかし、マレーシアGPは、1ストップ作戦に出てポイント獲得を成し遂げたというチームの勢いも感じる。
今週末に迫る日本GPは、ルノーの戦いぶりにも注目したい。
F1 ROPPONGI GRAND PRIX